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The Pineapple Thief - Where We Stood

発売は10月に延期となったThe Pineapple Thiefのライヴアルバムですが、購入者にはMP3アルバムのダウンロードが送られてきました。 最初のファイルにタグ情報がなくタグ情報を入力し終わったところで修正版ファイルが送られてきたので些かぐったり。 さて、本作のポイントは何と言ってもGavin HarrisonとDarran Charlesの参加。 "Your Wilderness"収録曲は勿論のこと、これまでの楽曲でもこの両名によるテクニカルな演奏が入ることで「今」の彼らのパフォーマンスに生まれ変わっています。 正直なところ、演奏は荒削りと言ってもいい内容だし、音の強弱差がそれほど大きくないのでスタジオ版にあった静と動の妙はあまり感じられないのも確かなのですが、代わりにライヴならではの勢いとアグレッシヴな表現が新たな表情を見せているように思います。 特にDarranのギターが原曲より遥かに大胆かつテクニカルに攻めることで強烈な印象を与える曲が幾つか存在していますね。 フェイバリットの一つである"Reaching Out"などは典型といえると思います。 代表作"Part Zero"でも原曲のギターソロが完成されているから大人しいかと思ったら見事な速弾きを披露するシーンあり。 また、スタジオ盤ではあまり主張しないキーボードも時々強烈な音で前に出てきます。 そしてヴォーカルはアコースティックギター弾き語りになった時に最大の存在感を放っています。 総じて、印象としてはファン向け。 新規のリスナーにはスタジオアルバムの方が適していると思います。 ファンが「ライヴ」なTPTの姿を求めるなら好適な作品でしょう。 特にギターファンにはお勧め。勿論、Gavinのドラムの存在感は抜群なのでドラム好きにもお勧めできます。 あとは、BDで映像がついた時にどれだけ印象が変わるのか、楽しみです。

Wintergatan

昨年時点で今年に発売スケジュールが組まれていたアルバムで一番楽しみにしていたのが、この Wintergatan のデビューアルバムでした。 Wintergatanは元 Detektivbyrån のMartin Molinが新たに結成したバンドであり、アコーディオンやグロッケンシュピール、ヴィブラフォン、そしてオルゴールの音を前面に押し出した音楽性を前身バンドから受け継いでいます。 一方で異なるところはピアノなどの典型的なキーボードサウンドがあまり目立たない事、リズムに躍動感が強い事、そしてリアルなノスタルジーを感じさせた前身より幻想的な世界観を持っている事でしょうか。 Detektivbyrånが幼い頃、部屋の隅でおもちゃで遊んでいた時を思い出させるとすれば、こちらは夜寝る前に、窓から見える夜空に空想と夢を膨らませていたような、そういう音と言えるかも知れません。有り体に言って、Detektivbyrånより悲しくない音楽です。 元々のバンド名、Vintergatanはスウェーデン語で天の川。なるほど、という感じです。 CDを手にとってまず驚いたのは、封入されていた手書きのメッセージカード。 しかも紙もハサミで切ったような痕跡が見られる、手作り感溢れるものです。 更にアルバム自体も手作り感満点のCD-Rっぽいレーベル面にびっくりしますが、盤自体はちゃんと工場でプレスされたものなので安心です。 また、数多くの楽器が使用されていますが、クレジットによれば1、4、6、9曲目ラストのドラムと4曲目の口笛意外は全てMartinの演奏とのこと。物凄いマルチプレイヤーぶりです。 ライヴでは他のメンバーも参加しているわけですが、それでも楽器の持ち替えはかなり忙しいものがあります。 7月7日に配信されたライヴの映像が公式サイトで見られるようになっているので、興味のある方は一見をお勧めします。

WIsdom Of Crowds

感想を書こうとずっと思いつつブログ自体を放置していたわけですが、やっぱり書いておこうと。 Bruce SoordとJonas Rankseのプロジェクト、 Wisdom Of Crowds です。 このコラボレーションを示す話題はBruceの旧ブログのころから断続的に挙がってきていましたが、 その実態が明らかになったのが数年経ったこの春、そして丁度1ヶ月ほど前に発売となりました。 プロジェクト名としてはBruce Soord with Jonas Renkse、アルバムのタイトルがWisdom Of Crowdsとなっているようです。 Bruceは言うまでもなくT he Pineapple Thief のリーダー、Jonasはスウェーデンのダークなメタルバンド、 Katatonia のヴォーカリスト。 両者の経歴や音楽性の関係に Storm Corrosion を思い出す人もいそうですが、あのプロジェクトほどマニアックな感じはなく、元バンドの音楽性を活かしながら割とわかりやすいポップミュージックに落とし込まれているように思います。 やはりThe Pineapple Thiefと比べてどうかという話になるのですが、単純な上位互換だったり逆にTPTの出来損ないみたいな印象は 全くありません 。 最大の違いはやはりヴォーカルになるのですが、 楽曲の面ではかなりロックど真ん中になってきた最近のTPTと比べるとダンスミュージック、エレクトロニカ的な要素が強く出ています。 シンセサイザーを初めとしたキーボードの活躍はTPT以上に大きく、対するギターもかなり前に出ています。 一方でTPTの象徴でもある憂鬱な弾き語りや奇数拍子などはなくなり、ドラムが全体を通してループで構築されている事もあり、直線的なリズムで走るなイメージが強くなりました。 今までのようにプログレ的な感覚で聴くと延々と続くリズムパターンが単調と感じられるかも知れません。 そして、最大の呼び物であるJonasのヴォーカルは落ち着いた低いトーンの歌声で、電気的で痺れそうな音の中で一本筋の通った芯になっているように思います。 これが彼を起用した狙いでもあるのでしょうか。 また、クレジットを見ると一部の追加のシンセサイザーを除きヴォーカルがJonas、楽器がBruceとされています。 基...

Kompendium - Beneath The Waves

さて、アルバムは無事11/20に届いたのですが、その後一週間も経ってしまいました。 その間何をやっていたかと言いますと、それはもう、本作を聴いていました。通常の生活サイクル意外に他の事をしていた記憶がありません。 言い換えれば、そこまではまり込むほどの作品だと言えるでしょう。個人的には、アルバムを二週続けてフルで聴くというのはあまり経験した事のない行為です。 実際にCDを手にして真っ先に感じたのがそのパッケージングの凄さでした。 7インチ・ゲートフォールド・スリーヴの存在感はかなり強烈で、これを作るために一ヶ月近く発売が延期したと言われたら納得せざるを得ない気がしました。 中を見るとアルバムのストーリーのベースとなる文章が記されており、まずはこれを見て、歌詞を見ながら聴く事がアルバムをしっかり味わうためには必要になります。 作品の内容ですが、一言で言うならケルトとオーケストラを取り込んだシンフォニック・ロック。ミュージカル的な要素もあり。 ヴォーカリストは8人(加えて3組)、ギタリストは9人(Robを含めると10人)という豪華な編成で制作されていますが、キーボードとベースはRob本人が一手に担っているため、そこは彼のプロジェクトとしては豪華でも何でもなかったりします。とはいえ演奏自体は流石の内容ですが。 更に、事前情報では公表されていなかった管楽器およびソロ弦楽器奏者も参加。オーボエやフレンチホルンといった悲しげな演出を得意とする楽器が随所で用いられ、印象的な効果を上げています。 そして、中でも目を引くのが2曲を除いて全ての曲でヴォーカルを取るSteve Balsamo。 単に歌唱力が優れているのみならず、語り部としての圧倒的な説得力、存在感が作品全体に力を与えていると思います。それは容易に今年のベスト・シンガーになり得ると思っていた予想すら上回るものでした。 もう一人の主役、Angharad Brinnの声は、MagentaのChristinaと比べると清楚で透明感のあるものですが、低いトーンで歌うところではChristinaのように聞こえる瞬間もあり、 この表現がRobの指向なのかな、とも感じます。 勿論、ギタリストも各々個性のある演奏を見せ、音楽に華を添えています。 Magentaと比べてどうなのかという話ですが、Magenta...

Mangeta - Chameleon

という事で、今更ながら Magenta の前作です。 本作の制作に当たってRob Reedは二つのタイプの作風、すなわち"Seven"のようなメロディックでシンフォニックな作風と"Metamorphosis"のようなハードで現代的な作風、の選択を求められたとしています。 結果として両者を合わせた大量のマテリアルが生まれ、そのうち後者の作風を取って結実させたのが本作"Chameleon"である……との説明が為されていたと思います。 今にして思うと前者は Kompendium としてより大きなプロジェクトで進行していたため後者を優先した、と考えられなくもないですが、穿ちすぎでしょうか。 それはともあれ、本作はその通り"Metamorphosis"に近いハードな音で仕上げられています。 が、ひとつ大きな差異があり、それは楽曲が格段にコンパクトでポップになった事です。 最も長い曲で9分強というのはこれまでのMagentaの作品では最短であり、多くの曲は5分前後で構成的にもわかりやすくなっています。 だからといって作風が殺されたかと言えば勿論そんな事はなく、特徴的なメロディやコード進行、ギターやキーボードの演奏、何よりヴォーカルにMagentaの特徴はしっかりと生きております。

そろそろね。

祖父が亡くなってからもう一週間が経ちました。 そろそろ、追悼ムードから立ち直っていつも通りのことを書いてもいい時期だと思います。 ため込んでいた話題が幾つかあるので、軽く触れていこうかなと思います。 魔法少女まどか☆マギカ が完結しました。 関東と東海では放送中に地震速報が流れたり、関東では謎の白い液体に浸食されたりと色々ありましたが、無事最後まで放送されたのは嬉しい限りです。 内容ですが、素晴らしかったですね。 ネタとしては決して新奇なものではなく、むしろ手垢の付いたものだったかも知れませんが、これまでの話数で何気なく描かれていた様々な要素が見事にこの結末への道を示しており、終わった後で味わい直してみればまるで全てがあるべき場所に収まったような、見事なエンディングでした。 画面演出的にはちょっと頑張りすぎたようなところもあり、シーンによってはもう少しあっさりしてもよかったのではと思ったのですが(特に11話のほむらの家と最終話の宇宙でのシーン)、戦闘の描写などはそれがハマって凄まじく盛り上がりましたね。 1クールでは若干情報量が過密気味な部分があり、ストーリーを読み取るのに充分な情報が余裕を持って入れられなかったようにも感じましたが、一応の答えやそれに繋がるヒントは全て物語の中で提示されており、限られた物量の中で破綻無く纏め上げた作劇の手腕には感動さえ覚えました。 間違いなく、今年を代表するアニメの一つとして名を刻むことになるであろう作品であり、これをリアルタイムで楽しむ事が出来たのは本当に幸せでした。

電気式なんたらかんたら

前から少し楽しみにしていた 電気式華憐音楽集団 のアルバム"BLACK BOX"が届きましたよ。 今まで音源でのリリースが殆ど無く、ゲームを買うか(一本も買ってない)ゲーム公式サイトのショートバージョンで我慢する以外では法的に問題のある手段でしか聴けない状態が続いていたわけですが、ようやく主要な楽曲をCDで楽しめるようになりました。 当然のことながら、基本はメタル。メタルのサブジャンルはよくわかりかねますが、メロディック・スピードメタルとかネオクラシカルとか呼ばれる類のものだと思います。 さすが萌えメタルと呼ばれるジャンルの草分け的存在だけあって、「可愛い声でかっこいいメタル」を高い完成度で体現していると言えるでしょう。 その派生ともいえる感傷的なバラード曲、正統派のポップス、電波ソングまで内容はさすがに10年にわたる活動の集大成だけあって充実。 どっちのディスクも6曲目でずっこける事請け合いで、これがメタル系リスナーに素直に勧めづらい要因でもあり、聴かせたときの反応が気になるところでもあるのですが、音楽的なレベルの高さは見事に示しています。 また、演奏は非常にハイレベルなのですが、時代を経るに従って音の質や表現力が増しているようにも感じました。歌唱の方はより明確に成長が実感できると思います。 個人的に、というかネット上でも言われているようですが、"聖 ~ひじり~"のアレンジが大幅に変わっているのはなかなか面白いと同時に、少し残念でもありました。 こちらの力強さも良いのですが、原曲の儚げな感じがこの曲には合っていたような気がします(ゲームの方に合っていたということなのかも知れませんが)。 また、予想以上に衝撃的だったのがBOX特典の"Special disc for HEADBUNGERS"。 新曲"B.M.S."は強烈なイントロから劇的なヘヴィメタルに展開する、期待以上の内容。サビのメロディが80年代のムード歌謡みたいなのが何ですが(冬のソナタという説も)、メタルにおける「クサメロ」というのはこういうものなのかも。 他は既存曲のアレンジですがどれも原曲以上にダイナミックで演奏も素晴らしく、音量を上げるとかなり気持ちよさそうです。 特に「機械人形」は、メタル...

最近聴き直した音楽とか

先日の"Someone Here Is Missing"以来新しい作品は買っていないのですが、その分以前買ったCDを聴き返していたりします。 でも、よく考えたらMagentaは"Seven"も"Home"も再販版を買ってないし2007年のライヴ盤もまだ手に入れてないなぁ。 ロック以外では"FRAGILE"のサントラも買ってないや。 さて、そういうわけでここ暫く改めて聴いた作品に関して、何か再発見があったかというところも含めて少しずつ感想を。 Salem Hill "Be" やっぱりアメリカンロックの最高の見本市というイメージは変わらず。何度聴いても"Beings"でジーンと来る。心が荒んだときにそっと寄りかかるのにちょうど良い。 Discipline "Unfolded Like Staircase" 曲が終わったと思ったらそこからインストに発展して更に続くという印象はやっぱり変わらないなぁ。しかし昔ほどその展開が耳につかなくなってきた。改めて聴くとメロディが本当に良い。 Kayak "Coming Up For Air" 今聴くと"Letters From Utopia"とかに比べて今ひとつな印象かな。何曲か物凄い名曲があるのだけど、それ以外が手薄な感じ。それにしても"Freezing"は鳥肌。 Frost* "Experiments in Mass Appeal" 大衆アピールの実験って不思議なタイトルだけど、全てのメロディがポップスとして申し分なし、演奏レベル高い、曲構成も練られていてとほぼ完璧な作品。凄い。 Wobbler "Hinterland" 演奏力は相当だし作曲力もかなりのものなんだけど、全てのパートがどこかで聴いたことある気がするのが致命的。イタリアンロックとかも好きなんだろうね。 Djam Karet "Recollection Harvest" 聞き込むと相当な傑作だな、と。割とアヴァンギャルドだけどあんまりアカデミックすぎない、荒っぽさを残し...

感想 - The Pineapple Thief "Someone Here Is Missing"

The Pineapple Thiefの待望のニューアルバム、"Someone Here Is Missing"が、5月24日にリリースされました。 これまでほぼ一年に一作のペースで作品を発表し続けた彼らですが、昨年は作品の発表が無く、今作は充分な時間をかけて練り上げられたものと思われます。 そのためか、これまでの作品とは色合いが若干異なっています。 全体的な印象としては、非常にスマートな、シェイプアップされた感触が強いということです。 音を重ね合わせて分厚くするような作りではなく、フレーズが絡み合う複雑なアレンジなども見られず、とてもシンプルな構造となっています。 アルバム全体を通してリズミカルなリフを主体にした曲が目立ち、これまでの作品にみられたギターによるメロディパートなどは抑えられています。また、バンドの特徴の一つでもあった屈折した、感傷的な美しいメロディも控えめな印象です。 その代わりに現れたのがエレクトロ・ポップ風のノリの良いリズムとハードで鋭角的なギターリフ。 冒頭2曲を筆頭に、ギターとドラムによるリズミカルなリフにシンセサイザーのシーケンスが絡んで走るスタイルが特徴的です。 この変化は、バンドの指向がより外向きになったことを示すとともに、ライヴ指向の強まりの表れでもあると思います。

世間ではエイプリルフールですか。

窓の社を見て思い出しました。 僕も何かやりたいなーと思わなくもないのですが、存在しない読み手に嘘をつくほどむなしいこともないですしね。 あと、YouTubeの再生ページが変わっててびっくりした。 さすがにこれはエイプリルフールではないよね……? さて。 今回は予定通りThe Amber Lightで"Play"の紹介をしていきますよ。 前作"Stranger & Strangers"から三年をかけて制作された本作では、プロデューサーとドラマーの交代という大きな変化があり、それに伴って音楽性も少なからず変化を見せました。 最も大きいのは、音質がアナログな暖かい音からデジタル的な透明感のある、現代的な音にかわったことでしょう。 加えてドラムやベースも前作までのような主張のある演奏ではなくなり、かなりシンプルになりました。 とはいえ、八分音符での同音連打を多用するベースのスタイルは大きく変わったわけではないのですが。 ドラムに関しては三曲でPeter Edererが引き続き叩いていますが、他の曲と大きな違いはありません。従って、新ドラマーであるRobert Fischerの力量は未知数です。 このように演奏が変化したこともあり、相対的にギターが大きな比重を占めるようになりました。 音そのものはこちらもいくらか変化しており、全体的にシャープでクリアになったように思いますが、ダブルギターの絡みやエフェクトを駆使した多彩な表現が格好いい。 キーボードの音数も増えているようで、プログレっぽいオルガンやメロトロンは影を潜めた変わりに多彩なシンセサイザーで楽曲の色を演出している。 そしてヴォーカルは今回もほぼ完璧。最高のロックヴォーカリストだと思う。

イタリア二大ネオプログレ

The Watch が新作"Planet Earth?"を発表、発売は2/20となるようです。 曲目は以下の通り。 - Welcome to your Life - Something Wrong - Earth - All the Lights in Town - The World Inside - New Normal - Tourist Trap カバーは"Primitive"と同じ感じですね。さりげなくギターとメロトロンが描かれているのが面白い。 "New Normal"でJohn Hackettが参加しているそうです。 さて、そんなThe Watch(正確には当時The Night Watch)とともに90年代イタリアのネオ・プログレ界で存在感を放っていたのがMoongardenです。 個人的に"Twilight"と"Brainstorm Of Emptyness"はこの分野の代表作だと思っています。 そんなバンドたちですが、片やメンバー総入れ替えで70年代Genesis風の音楽性に向かっていったのとは対照的に、Moongardenはより現代的な音を指向していきました。 それは"Round Midnight"で完成にいたり、その後活動を再開した際には再び典型的なシンフォニック・ロックに変化していたのですが、そこから一年をおかずに発表された作品では、まさに現代のロックバンドとしての姿を見せてくれました。 その作品が今回の主題、2009年作"A Vulgar Display of Prog"です。

新作と3000 Days

Pineapple Thiefのブログにて新作について新しい話題があがっています。 タイトルは"Someone Here Is Missing"となったそうです。そして、一曲を外して全9曲、46分となるとのこと。 おそらく今までで一番短いアルバムとなると思いますが、LP時代のことを考えれば充分な長さです。 それに内容がよければこの長さで物足りなさを感じるということはないはず(Kayakの"Letters From Utopia"もどちらか一枚のディスクで充分満足できたので)。 ボーナスの存在も発表されているので、問題はないと思われます。 それと、カバーデザインをPink FloydやLed Zeppelinの作品に関わってきた Storm Thorgerson が担当するということです。 もちろんこれはとても期待をふくらませるニュースです。どんな作品になるのか、いろんな意味で注目しています。

ねぇちょっと聞いてくださいよ。

さっき番組の編成変更で録画したい番組がふたつ重なっちゃったんですよ。 それでね、その片方が最終回なのでそっちを優先して取ることにしたんですけどね。 その番組の方が予定を変更して中止 になったんですよ。 ええ、決断が逆ならそれで万歳良かった良かったってなるところですがね。何でそういう風にするかなぁと。何のためにもう一方の番組を切り捨てたんだという。 まぁ僕の判断が悪かったんですよね。ええそうですね。はぁ。 ところで、同地方の方はこの話で何のことかわかりそうですね。 さて。 最近の話題としては、ちょっと良い感じの曲が出来そうとかあるのですが、とりあえず IQ の"Frequency"聴きました。 メンバーが二人交代して、どうなるかというところなのですが、聴いた感じとしては特にどうもなっていないようです。 確実にリーダー格だったMartin Orfordが脱退したわけですが、新キーボーディストがかなり腕利きで、演奏面ではほぼ完全に穴を埋めていると思います。 音自体は当然ながら少しイメージが違うかな。なんというか音色の使い方がはっきりしているような。ここはメロトロンですよ、ここはオルガンだぞー、的なわかりやすさがある気がします。というより前任者がとてもふわっとした音使いだったのですが。 ドラムはもう本作以前に周辺で実績を重ね済みなので全く安心。もうドラマーは戻っているらしいのですが、このままで上等な気が。 曲の方は完成度高いです。Martinが脱退しても衰えは感じません。人によっては最高作に挙げられるかも。というか僕自身が前作"Dark Matter"より確実に好きです。 前作のような飛び抜けた大作があるわけではないのですが、全体的に長い曲が多くて一枚物としては過去最長だとか。 印象に残るのはやっぱりまず冒頭のタイトル曲。他も全体的にIQ節満載。 それと、このバンドはそういえばGenesisが好きってところから始まったんだったなぁと改めて感じた場面もいくつか。前作みたいに露骨なオマージュは無いようですが。 でも、やっぱりMartinがいないのは残念だなぁ。新キーボーディストが良くないということは全然無いんだけど、どうしてもカリスマが欠けた感は否めない。 Jadis の方はどうなるのかな。というかあっちはバンドそのものが今どうなってるん...

ん?

Cakewalk がSonarの時期バージョンについて以前から語っていたので、Sonar 9が出るのかと思ってたのですが、8.5が発表されました。 Sonarに関しては今までx.xのバージョンを大々的に出すことはなかった(と思う)ので、ちょっと意外でした。 しかし……この内容で8.5ですか。いつ出るかはわかりませんが、9はかなり大きなバージョンアップになるのでしょうか。 Kontaktの場合みたいにえらく短い間隔でぽんと出たりしてね。 そういえば、最近 Eclat の曲を聴いたりしてます。とはいってもCDは入手出来なそうなので公式サイトと MySpace の試聴分だけですが。 ギターが主役として語られることの多いバンドですが("事が多い"と言うほどそもそも語られていないという説も)、個人的にはキーボードの印象がかなり強いです。特にピアノが、超絶的な高速フレーズからメロディアスな演奏まで凄く上手いです。物凄いテクニックなのですが、それでいてあんまり下品な感じがしないのは相当な物だと思います。 改めて聴くと、良く動いて細かいフレーズを弾くベースや小刻みな連打を交えたシャープなドラムもかなりの物だと思います。なんか文章化すると どこかのゲーム音楽 みたいな感じですが、別に似てません。そういう要素は特にジャズロックやヘヴィメタルではよくあること。 そんな演奏が一番わかりやすい形で現れてるのがMySpaceでフルも聴ける"Tri Un"だと思います。中盤以降のピアノが見事。 曲もフランスらしいちょっと洒落た、ひねくれた感じが好きなんです。 あと、先日久々に Pineapple Thief の"Little Man"を聴いてました。 僕はこの作品が遅れて現れた2006年のベストアルバムだと思っているのですが、 やっぱりとても良いです。 相変わらずタイトル曲から続く三拍子のバラード三連続にやられてます。まぁ"Little Man"は一部五拍子だけど。 それとラストの"We Love You"はいろいろな電子音を交えた緊張感のあるヴォーカルパートから一端沈み込んで後半インストで一気に解放されるところがたまらないです。 なんといっても三拍子のバラード的な曲や冷たい空気の出し方はこのアル...

ぐーるぐる

ネタの内容 以前に「Goolegle」という響きがツボにはまってしまったわけですどうもこんばんは。 なんか Google川柳 がCNetでえらくマジに扱われているのですが( これ と これ )、さすがにエイプリルフールのネタとしてはちょっと寒い気がします。本気だったらそれはそれで嫌すぎるし。 Google川柳自体は大好きですよ! それと、 こういう 判断に困るものをこの日に発表するのはやめて欲しいです。逆説的な意味で。というかこんな事になるとは思っていなかった( 参考 )。 今年の四月馬鹿サイトは日付が変わって間もない頃に図らずも一つ 出くわした わけですが、これに限らず最近は終了後の引き際まで手の込んだネタがあるので四月二日になったからといって油断はできませんね。 個人的には、今年もスネ夫チャンネルがあったのがうれしかったです。 話は変わって。 Pineapple Thiefの"The Dawn Raids 1"が届きました。 最初にびっくりしたのはCDケース。角が丸いスタイリッシュなケースに入ってました(ケースの刻印によるとSuper Jewel Boxというものらしいです)。きれいだけど間違っても割ったりできませんね。 音の方は、一言で言うと陰湿さに磨きがかかったような気がします。というとイメージ悪いですが、3、4曲目のような激しい曲でもテンションを上げるというような感じにはならず、暗い感情が迸るというイメージを強く感じます。 特に三曲目"February 13th"は比較的明るいメロディも多いのですが、歌詞と合わせて、それとない交ぜになった悲壮感、切なさが胸にきます。 四曲目で"Shoot First"EPの収録曲でもあった"Too Far Gone"は他のバンドならダーク、ヘヴィ、シリアスという言われ方をしそうな曲ですが、この中にあってはストレートに鬱要素がないというだけでむしろ安心できる気がします。 逆に二曲目"The West Coast"はストレートに暗い曲。何となく"Little Man"の収録曲に近い雰囲気。ただしあれほど幻想的ではなくてもっと生々しい儚さ。 "Tightly Wound"はアルバム版とそれほ...

感想:Metamorphosis

他に話題がある事を今更思い出したけど、予告したのでレビューはやります。 とりあえず、急ぎの話題としてはGForceのM-Tron Proがほぼ予告通りに発表されました。 27日の発表は宣言されていたのでこまめに見てましたが、一時的にトップが変わってたりしてびっくりした。 そのMellotronといえば、Magentaを含むシンフォニック・ロックではよく使われる楽器でもあります(よし、話題が繋がった)。 さて、Magentaの"Metamorphosis"です。 このバンド、一作目から今まで、作品毎に少しずつ作風を変えてきました。 一作目"Revolutions"はスケールの大きな正統派の大仰系シンフォニック・ロック、続く"Seven"では大きな変化は無いながらクラシカルな気品と叙情的なポップセンスを深めたと思います。更に"Home"では器楽の派手さを抑えた上品な歌ものロックの印象が出て来ました。 そして、今回の作品で見せた最大の変化は、全体の音がハードかつシャープになった事でしょう。 特にハードエッヂに攻めるギター、生の小編成ストリングスによる生々しい音、Tim Robinsonの復帰によるリズムのイメージの変化が、全体としてざらついた、インダストリアルな印象さえ覚える様な鋭角な音の雰囲気を作っていると思います。 全編的にギターが前に出ますが、明快なフレーズで曲を引っ張る役割が主で、それほどテクニカルな面を前面には押し出していません。これまでの作品でキーボードが担っていた役割を一部引き継いだ印象で、そのぶんキーボードは背景に徹した部分もあります。 何より、変拍子も駆使したプログレ大作指向が久々に復活、もしかしたら第一作以来のダイナミックな展開、演奏が楽しめるのが嬉しいところ。

Porcupine Tree/Fear Of A Blank Planet

何から書き始めたものかと迷っていたのですが、これを最初にします。 Porcupine Tree の"Fear Of A Blank Planet"です。 ネット各所のレビューを見てみると見事なまでの賛否両論っぷり。 ProgArchives では評価が下がるごとにレビューの数も少なくなっていくカーブになっていますが、最低点までしっかり存在する時点で同様。 全体的な評価で言えば、前作と比べてアルバム全体の音に統一された色合いがある。それと暗い。前作の"Lazarus"みたいなほっとさせてくれる曲はないし、聞き終わった後で口ずさむようなメロディも多くはない。 少なくとも、音に関する限りとても一般に勧められる内容にはなっていない。 さらに言えば、歌詞に関しては もっと 一般には勧められない。 内容は引き籠もりの少年(と判断する)の物語。そこまでは自明だったのだけど、何となく歌詞を見てて最終曲に目がいった瞬間、ぞくっとした。 違う解釈をしている人も多いようだけど、僕にはこの歌詞はどう見ても自殺、もっといえば心中を仄めかしているように思えたからだ。 残念ながら国内版の日本語訳は(実はこの解釈に依らなくても)誤訳が割とあり、多分このような解釈に行き当たるのは原文で読んだ人だけだと思う。

一応全部持ってます。

Image
いや、タイトルはこれだけの意味。 まあ、ピアノの練習は相変わらず半端に頑張っています。 昔手をつけてた事を思い出してBlue Motionの曲をコピーしようと思い立つ。 31/8は聞き取りにくいところがいくつかあるので、あと少しなんですが少し苦戦。 Parkingは完全には難しいかもしれない。 あ、写真のCD群の話ですが、 daiさん の曲は妙なくらい曲の癖が、多用する和声とかリズムの取り方の話ですが、自分と似ているのが面白い。 曲によっては「僕こんなに出来の良い曲作れたか?」と錯覚しそうになるほど。ごめん言い過ぎた。 この方の曲も機会があったらコピーしてみたいなぁ。 ついでに他の最近買ったCD感想。 Yugen "Labirinto d'acqua" バンド名は日本語の「幽玄」らしいです。 そういう音かどうかはともかく、基本はシリアス系チェンバーロック。 Dave Karmanが参加した四曲目なんかかなり頭ぶっ飛んでますが、キーボード中心に綺麗めな曲展開をする場面も多くメリハリがきいてて良し。 超絶技巧で無茶な飛ばし方をするところと哀愁メロディ的なものが現れるところがバランスよく、前衛的ながら聴きやすい。 特に最後の曲はかなり好きです。 もう一つ Fugato で"Neander Vaiations" ハンガリーのクラシカルな大仰シンフォニックロック。つまりAfter Crying。 なんだけど、あれほどロックを意識していないし、大胆でもない。ファンタジックなメロディアス系。 メロディ自体は悪くないし演奏もしっかりしているんだけど、ロック的な刺激が少ない。曲、演奏とも少し大人しすぎ。 あと、一曲目から間違いなくファンタジーRPGのサントラに聞こえます。多分誰が聴いてもそう思うと思う。 解説にはロックバンドとオーケストラの融合を実現した初めてのグループなんて書いてありますが、大事なのは形式じゃなくて出て来た音だと思うのです。 その意味ではこれは大して新鮮みのある音ではないと思う。

"Little Man"

今回は The Pineapple Thief の新作"Little Man"の詳細レビューです。 1."Dead in the Water" ギターが唸るオープニングから少しずつ高まっていくポップロック。 タイトル通り水の中に浮いているような浮遊感と透明感がある。基本的にギター中心。 2."God Bless the Child" 民族風のチャイムのリズムにアコースティックギターとヴォーカルが重なって始まる七拍子の曲。 けだるい雰囲気から始まりメロトロンが流れる中間部を経て一気にテンションを高めて終わる。 この曲はおそらくBruceの奥さんの出産を控えた時期に作られたはず。 3."Wilting Violet" 透明なシンセサイザーにピアノが重なり、静かに始まるが進むにつれてヘヴィなギターも入る。 最後まで通して一つのテーマを繰り返していく。終始どこか遠くで響いているようなambient感もある。 4."Wait" アコースティックなバラード。 前半は深い残響を生かした歌もの。後半は弦楽を大幅に取り入れたシンフォニー。前半の歌が一瞬戻って終わり。 5."Run A Mile" 三曲目のようなシンセサイザーから始まるが今度は機械が喋るようなシンセサイザーと本作中もっともヘヴィなギターが飛び込む。 七拍子の決めを時々挟んで進行する本作で一番(唯一?)エレクトリックなロック。 大胆なシンセサイザー使いも聴けるPineapple Thief定番スタイルの楽曲。 6."Little Man" 憂鬱で美しいバラード。サビは五拍子。 歌詞は間違いなく製作途中で亡くなったBruceの息子を意識したものだと思う。 "In my dreams, you have your mother's smile"の一節が特に印象的。 7."November" アコースティックギターとストリングスを大きく取り上げたインスト主体の大作。 機械のように加工された声が随所で聞こえ、ギターとともに緊張感を高めるが、後半ストリングスが一気に解放するようなイメージ。 全体的に冷たく、儚げな印象を受ける。そういえばNovem...

CD到着

Pineapple Thief "Little Man" ブックレットのデザイン(あと曲タイトル)通り、間違いなく冬向き。 個人的にはVariationsから10SDへの路線変更には若干煮え切らないものもあったのですが、この作品は少し揺り戻した感がありつつ新たな面も見せてくれる感じがします。 今までと比べてぐっと静かで、冷たくて、重くて、美しいです。 きっとお子さんを亡くされた事もこの内容に強く影響していると思います(タイトル曲の歌詞に顕著)。 "Little Man"から"Boxing Day"まで三曲続くバラードのあたりで完全に参りました。 全体的にアコースティック色が強く、加えてelectronicっぽさも前作より強い。 個人的にはこの作品で「好きなバンドの一つ」から「お気に入りのバンド」に印象が上がったと言っても良いくらい。 さて、もう一つは Djam Karet の"Recollection Harvest"ですが、こちらはまだあまりちゃんと聴いてません。 先に聴いたPineapple Thiefが凄く良かったのでそちらを集中して聴きすぎました。 印象としては妙にポップになる事もなく、変にアヴァンギャルドに走る事もなく、いろんな意味で硬派という印象。 やけに硬質なので好みは分かれると思いますが、こういう音楽の中では聴きやすい方では。 後半"Indian Summer"のパートの方では少し民族色も。 メタル系、ジャズ系、エレクトロニック系、シンフォニック・ロック、いずれのファンにも聴かせられる内容です。 Magenta のサイトにシングル" Speechless "の情報が掲載されてます。 チャートのTop40を狙っているという事ですが、公開されているビデオを見る限り確かにそれが可能そうな曲に思えます。 日本の売り上げが助けになるかどうか知りませんが、いちファンとして興味はありますし是非買ってみたいと思います。 そういえば、それとは全く関係ない話ですが「ひぐらしのなく頃に解」の音楽で有名な daiさん の次のCDのプランがサイトの雑記に。 実は自分は「ひぐらし」は未だ未プレイだったりするのですが、この方の曲は好きなのでこの情報を見て俄然楽し...