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Showing posts from August, 2013

Area 27

どうやらMagentaのArea 27は全ての更新を終え、あとはCDの発売を待つのみとなったようです。 内容的には、4曲のフルヴァージョン、PearlとStonedのアコースティック・ヴァージョン、各楽器の収録の様子を映したメイキング映像、インタビュー、といったところでしょうか。 The Lizard KingのPVは後に一般公開となりました。 Pearl はRhodesピアノの伴奏から始まるバラード。バーのステージが似合いそうな、 ブルージーでノスタルジックな楽曲ですね。オルガンの音が良い演出になっています。 他の曲がプログレという事で展開が大きいのに比べると、それほど曲の中での変化はありません。 ただし、4分半くらいで完全に締めに入って、6分くらいで終わると思わせて最後にギターソロでもう一山作ってくれるのが憎いです。 イントロのエレピがどこかで聴いた事があると思ったら、 Cinematique Instruments Electric Piano のデモソング、Club Zeroと雰囲気がよく似ています。 まあエレピのバラードでは珍しくない演奏ですが、キーも同じなので似ているという印象が強かったようです。 Stoned はコーラスに始まり、序盤はかなり露骨にYes風の展開が続きます。 しかしChristinaが歌い出してからは完全にMagentaの世界。胸が躍るようなメロディが素晴らしい。 中盤、緊張感のあるインストからバラード、ギターソロという流れがハイライトでしょうか。 2分くらいから軽妙なパーカッション(多分コンガ)が入ったり、7分頃からのリコーダーなど、音色による演出も新鮮です。 この2曲のアコースティック・ヴァージョンも魅力的な演奏でした。 またメイキングではPearlのギターにストラトキャスター、Stonedではテレキャスターが使用されている様子が見られます。 そこまではギターの音から察しは付いたのですが、ラップスティールも用いているのは少し意外でした。 ちなみに、Stonedのラストは明らかにこの後に曲が続く事を前提としたような、ふわっとした終わり方です。 残り2曲、CDで聴くのが楽しみです。

The Lizard King / Ladyalnd Blues

MagentaのArea 27のログイン情報メールがなかなか届かず、届いた時点で二曲目(Ladyland Blues)の更新が予告されていたため、それを待って記事にしてみました。 あまり細々と感想を語るとCDが届いた後に言う事がなくなるので、簡単な印象を。 The Lizard King: 全体的にはMetamorphosisのイメージに近いですが、随所にMagentaらしい……というか、はっきり言えば過去のレパートリーを直接的に思い出させるようなフレーズが現れます。 加えて今までとは違った雰囲気のパートもあり、一曲を通しての曲調の幅はかなり広いと思います。 一言で言って、これまでMagentaが積み重ねてきた音楽性を全て詰め込んだような作品で、この一曲だけで「最高傑作」との呼び声を確信に変えるくらいのものがあります。 あと、ベースの目立ちぶりは今までの曲でもトップクラスかも。 Ladyland Blues: プレビュービデオでは重々しい雰囲気を醸し出していましたが、むしろ全体的には溌剌とした明るい印象が強かったです。 件のパートを切っ掛けに後半シリアスになってくる感じでしょうか。 MagentaらしくYes的な表現が目立ちますが、所々Genesisに近い表現や、一部のパートではKing Crimsonを思わせる部分や、珍しくエマーソン風のオルガン・ソロなども聞こえます。 そのためインスト・パートでは割とプログレ・ステレオタイプ的なイメージになったりします。 個人的にはこういうMagentaも面白いなと思いました。 両方に共通して、曲展開もアレンジも非常に劇的で、いわばシネマティックな演出が強く施されているのが印象的でした。 このために曲全体を通してストーリーが強く感じられ、音楽的な感動もかなり大きくなっているように感じます。 他の曲もそれは変わらないでしょうから、続きが楽しみです。 また、この2曲の時点で演奏時間は23分に達しています。 事前情報からするとアルバムトータルでは一時間強になるかと思いますが、近作と比べると長めになりそうですね。

The 27 Club

Magenta の新アルバム、The 27 Clubの概要が発表されました。 タイトルのみならずジャケットも今までとは趣の異なる仕上がりになっていますね。 本作のテーマは27歳で亡くなったミュージシャン、シンガーにあるとの事で、タイトルが発表されたときに27という数字に特別な意味を見出せなかったのですが、このような意味が込められていたとは想像できませんでした。 Jimi Hendrix、Jim Morrison、Kurt Cobainらが全員27歳で亡くなっているということは思いも及ばなかったのです。 また、ドラマーにはKieran BaileyでもSteve Robertsでもなく、なんと元IQ、Frost*のAndy Edwardsが就いています。 ネオ・プログレッシヴ・ロック界の大物ドラマーの一人ですが、確か家庭の事情で活動を一時休止していたと思うので、名前を聞くのは久々ではないでしょうか。 YouTubeに レコーディング動画 がアップロードされていますが、当然の如く7拍子のフレーズが用いられているのが嬉しいですね。 おそらくベースはまたRobが担当していると思われます。 そして今回も前作のChameleon Projectに続く予約キャンペーン、Area 27が行われています。 多数のダウンロードコンテンツに加えてアルバムのCD/DVD版やポストカードなど充実の内容が予定されているようです。 最後に、プレビュービデオでの各曲の印象を述べておきます。 The Lizard King: 前作、前々作に近いハードでエキゾチックな曲。 Ladyland Blues: 今までMagentaでは聴かれなかった感じ。King Crimson系やSteve Hackettに近いか。 Pearl: ジャジーでブルージー。Christinaのソロアルバムにこういう曲があったような。 Stoned: ギターソロだけでもMagentaの王道路線の雰囲気。 The Gift: シネマティックともいえるストリングスが印象的。これもMagenta節。 The Devil At The Crossroads: やっぱりChrisのギターソロはMagentaをMagentaたらしめている重要な要素だと。 前半の曲は若干新鮮な印象、後半は割と典型的なM