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Showing posts from September, 2017

The Pineapple Thief - Where We Stood

発売は10月に延期となったThe Pineapple Thiefのライヴアルバムですが、購入者にはMP3アルバムのダウンロードが送られてきました。 最初のファイルにタグ情報がなくタグ情報を入力し終わったところで修正版ファイルが送られてきたので些かぐったり。 さて、本作のポイントは何と言ってもGavin HarrisonとDarran Charlesの参加。 "Your Wilderness"収録曲は勿論のこと、これまでの楽曲でもこの両名によるテクニカルな演奏が入ることで「今」の彼らのパフォーマンスに生まれ変わっています。 正直なところ、演奏は荒削りと言ってもいい内容だし、音の強弱差がそれほど大きくないのでスタジオ版にあった静と動の妙はあまり感じられないのも確かなのですが、代わりにライヴならではの勢いとアグレッシヴな表現が新たな表情を見せているように思います。 特にDarranのギターが原曲より遥かに大胆かつテクニカルに攻めることで強烈な印象を与える曲が幾つか存在していますね。 フェイバリットの一つである"Reaching Out"などは典型といえると思います。 代表作"Part Zero"でも原曲のギターソロが完成されているから大人しいかと思ったら見事な速弾きを披露するシーンあり。 また、スタジオ盤ではあまり主張しないキーボードも時々強烈な音で前に出てきます。 そしてヴォーカルはアコースティックギター弾き語りになった時に最大の存在感を放っています。 総じて、印象としてはファン向け。 新規のリスナーにはスタジオアルバムの方が適していると思います。 ファンが「ライヴ」なTPTの姿を求めるなら好適な作品でしょう。 特にギターファンにはお勧め。勿論、Gavinのドラムの存在感は抜群なのでドラム好きにもお勧めできます。 あとは、BDで映像がついた時にどれだけ印象が変わるのか、楽しみです。

Ceruleanと8月31日

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昨日8月31日、8月の終わりを期して二つの新曲をアップロードさせていただきました。 "Cerulean"はそのタイトル通り、夏の晴れた日の青空をイメージした楽曲です。 最初と最後のピアノソロは夏の終わりの空気を、中間部は夏空の爽やかさを表現したつもりです。 シンセサイザーによる浮遊感と疾走感を感じて頂ければ幸いです。 "8月31日"はやはりタイトル通り、8月の終わり、過ぎゆく季節と夏休みの終わりをイメージしました。 当初ベースやドラム、ストリングスなどの導入予定もあったのですが、ピアノパートが完成した時点で楽曲として完結していると感じ、これ以上の追加は蛇足だと思いました。 結果としてシンプルなピアノソロとなり、またその表現は使い古されたものかもしれませんが、僕にとって偽らざる夏の終わりへの気持ちを音にできたと思っています。 ともに夏の終わりと秋の始まりという季節の移ろいに対する感情を込めた楽曲です。 "8月31日"がより日本的な季節感を押し出したものとするなら、"Cerulean"はやや西洋的な夏の感じ方を含めたものといえるかもしれません。 そして、夏が終われば秋が始まります。 僕の一番好きな季節にして、9月は僕の誕生月でもあり、これらの曲はそんな思いもこもった作品となっています。 楽しんで聴いていただけると嬉しいです。