Porcupine Tree/Fear Of A Blank Planet
何から書き始めたものかと迷っていたのですが、これを最初にします。 Porcupine Tree の"Fear Of A Blank Planet"です。 ネット各所のレビューを見てみると見事なまでの賛否両論っぷり。 ProgArchives では評価が下がるごとにレビューの数も少なくなっていくカーブになっていますが、最低点までしっかり存在する時点で同様。 全体的な評価で言えば、前作と比べてアルバム全体の音に統一された色合いがある。それと暗い。前作の"Lazarus"みたいなほっとさせてくれる曲はないし、聞き終わった後で口ずさむようなメロディも多くはない。 少なくとも、音に関する限りとても一般に勧められる内容にはなっていない。 さらに言えば、歌詞に関しては もっと 一般には勧められない。 内容は引き籠もりの少年(と判断する)の物語。そこまでは自明だったのだけど、何となく歌詞を見てて最終曲に目がいった瞬間、ぞくっとした。 違う解釈をしている人も多いようだけど、僕にはこの歌詞はどう見ても自殺、もっといえば心中を仄めかしているように思えたからだ。 残念ながら国内版の日本語訳は(実はこの解釈に依らなくても)誤訳が割とあり、多分このような解釈に行き当たるのは原文で読んだ人だけだと思う。