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Showing posts from September, 2011

ゲルニカ

MsgentaのChameleon Project、最後の曲がアップロードされていました(どうもReflectionsはおまけ的な位置づけの模様)。 タイトルは"Guernica"、ドイツ軍の空襲で有名なスペインの都市であり、その惨状を描いたピカソの絵画のタイトルとしても知られています。 さて、楽曲なのですが、今までこのプロジェクトで公開されてきた中で一番「プログレらしい」構成になっています。 ゆったりしたパッドを背景に呟くような序章からハードなギターリフ、リズム、シンセが入るところは劇的。ここの決めは過去にも何度か聴かれた、いや、はっきり言えば元ネタはYesの"Heart Of the Sunrise"か。 そこからは前作に近いイメージのハードロック。メロディは初期の作品に近いかも。 アコースティックなギター・アンサンブルを挟んで再びハードに盛り上がるが、ギターがとても良い。音数少なめのリズムも曲にあっている。 そのままピアノのリフレインに演奏が引き継がれて、Magentaらしい切ないコード進行で進む。そこから繋がるコーラの決めは"Genetesisを思い出す。 最後は序章のリプライズで締め。 全体的な音使いはMetamorphosis、一部の決めはGenetesis(というより改めてYesを意識した結果かも知れない)、など彼らの特徴をしっかり織り込みつつ「Magentaの作品」として新鮮な聴き心地を与える作編曲、6分に詰め込みすぎにならない範囲でこれだけ濃密に物語を込める構成、おまけにプログレ的ながらメインストリームでも受けそうに思えるくらい今のロックとしてかっこいいという物凄い作品。 唯一の弱点は、もっと長く続いて欲しかったと思ってしまうところか。 彼らの楽曲全体の中でもトップクラスの出来映えだと思うし、Magentaの作風を象徴する楽曲に仕上がっているのではないでしょうか。 アルバムへの期待を膨らませるという点でも見事です。 アルバムの曲目も発表になりました。 Glitterball Guernica Breathe Turn The Tide Book Of Dreams Reflections Raw The Beginning Of The End Re

久々に楽器の話

自分が誕生日を迎えたことはまあ置いておくとして、Rolandが秋の新製品を発表しました。 前回はJupiter-80くらいしか強烈な話題の無かった感じでしたが、今回は各分野に面白い製品を加えた、久々にエキサイティングな内容となっています。 まず目に付くのが Sonar X1 Production Suite 。Sonar X1 Producerに追加のソフトウェアを付属したものですが、見ればわかる通りその内容が半端でなく、これはユーザー必須のアップグレードといって良いのではないかと。 DAW関連では他にも各種パッケージが発売されるようです。 また、 Video Canvas なるブランドを冠したビデオ編集パッケージも発表されました。 Sound Canvasと同じく、製品情報を読む限り初心者向けパッケージという感じですが、基本的な編集はとてもやりやすそうで、例えばニコニコ動画なんかで編集に凝るタイプではない(ゲームプレイとか)動画を投稿する方には取っつきやすいのではないでしょうか。 ギター関連では、 Loop Station の最高峰機種の他にコンパクト・ペダルが二機種。 BC-2 はどうやらVOXあたりのコンボアンプを意識して開発されたオーバードライブ。スタックをモデルにした ST-2 のコンボ版という位置づけで良いかと思います。併用も面白そう。 FB-2 は多機能なブースター。クリーンブーストからミッドブースト、トレブルブーストとして幅広く使えるようで、更に表現力のある反応とコントロールされたフィードバックが得られるというもの。 似たようなものはあまり見たことが無く、とても面白そうです。ギタリストの方はいわゆるブティック系のブースターを求める人が多いと思うのですが、これなら試してみたいという人も居るのではないでしょうか。 また、両機種ともに左のノブはST-2と同じくエフェクトの働きを変化させるもので、BOSSの新しい方向性と見て良いものと思われます。 他には二つのマイクを内蔵したポータブル・レコーダー R-26 や最新版のサンプリング・パッド SPD-SX なども魅力的な製品です。 が、今回特に刺激的だったのは完全新作のソフト" R-MIX "ではないでしょうか。 音楽を周波数・定位・音量にて解析し、各要素によって

そして最後の

Chameleon Project、最後の曲は意外と早く出てきましたが、一ヶ月後にはアルバム自体が発売になるのでまぁ当然でしょうか。 今回は"Reflections"、Chris Fryのアコースティック・ギターによる小曲です。 スパニッシュ系ではなく、どちらかというとケルト・フォーク的な曲調でしょうか。クラシック・ギターの曲でもありませんが、何にしてもさすがに上手いです。 Chrisがこういう演奏を上手いのは知っていましたから、Magentaのアルバムにアコースティック・ギターを活かした曲があまりないのが残念だったのですが、今回はそこも満足できそうです。 そして今度もYouTubeにビデオがありますが、限定公開なので貼り付けられません。 さて、せっかくソロギターの話題が出たので、次回はちょっと毛色の違う話題を取り上げてみようと思います。 その前にこれから出る(Magenta以外の)CDをまとめ。 Kayak/Anywhere But Here Fredde Gredde/Thirteen Eight The Tangent/COMM Steve Hackett/Beyond The Shrouded Horizon White Willow/Terminal Twilight Glass Hammer/Cor Cordium Echolyn/*