そろそろね。

祖父が亡くなってからもう一週間が経ちました。
そろそろ、追悼ムードから立ち直っていつも通りのことを書いてもいい時期だと思います。
ため込んでいた話題が幾つかあるので、軽く触れていこうかなと思います。

魔法少女まどか☆マギカが完結しました。
関東と東海では放送中に地震速報が流れたり、関東では謎の白い液体に浸食されたりと色々ありましたが、無事最後まで放送されたのは嬉しい限りです。
内容ですが、素晴らしかったですね。
ネタとしては決して新奇なものではなく、むしろ手垢の付いたものだったかも知れませんが、これまでの話数で何気なく描かれていた様々な要素が見事にこの結末への道を示しており、終わった後で味わい直してみればまるで全てがあるべき場所に収まったような、見事なエンディングでした。
画面演出的にはちょっと頑張りすぎたようなところもあり、シーンによってはもう少しあっさりしてもよかったのではと思ったのですが(特に11話のほむらの家と最終話の宇宙でのシーン)、戦闘の描写などはそれがハマって凄まじく盛り上がりましたね。
1クールでは若干情報量が過密気味な部分があり、ストーリーを読み取るのに充分な情報が余裕を持って入れられなかったようにも感じましたが、一応の答えやそれに繋がるヒントは全て物語の中で提示されており、限られた物量の中で破綻無く纏め上げた作劇の手腕には感動さえ覚えました。
間違いなく、今年を代表するアニメの一つとして名を刻むことになるであろう作品であり、これをリアルタイムで楽しむ事が出来たのは本当に幸せでした。

次に、幾つかCDを買いました。
まずはEggs & Dogs"You Are"。
バンド名義になってもいつものTomas Bodin節であります。彼の関係作の中ではSwedish Familyに次いでヴィンテージ色が強いかも知れません。
冒頭、ヴォーカルのテーマが"I AM"を引き継いでいるのが小憎いです。
全体的にブルージーで、少し昔のアメリカの音をイメージさせるような感じがします。演奏は当然ながら素晴らしく、どの曲もメロディがいい。最初はそれほどピンと来なかったのですが、聴くほどはまり込んで離れられなくなる、そんな作品でした。
次にFugato Orchestra"Noe"。
前作からかなり作風を洗練させた感があります。
当初更にゲーム音楽っぽくなったと思ったのですが、実際には展開が大きめの曲が多くなったのでサントラ的とも言えませんね。
冒頭二曲で引きつけられること間違いなしなのですが、個人的には3曲目が好みでした。前作の3、4曲目の特徴を合わせたような曲で、わかりやすくメロディアスなのがいいです。
最後のタイトル曲はまさに集大成的な大作で、前作のタイトル曲ほどわかりやすい盛り上がりはありませんが、巧みな構成と豊かな音楽性で15分を一気に聴かせます。
最後はPar Lindh Projectの"Time Mirror"。
前のスタジオ作からヴォーカルの死去、ギターの脱退にメンバー総入れ替えがあり、否応なくイメージは変化するかに思われましたが、ちょっと現代的になった普通にPLPの作風でした。
初っ端から、ファンタジーRPGのOPで祭壇か何かが出てくる場面の幻覚が見えそうな雰囲気からスタート。
1、3曲目のヴォーカルパートはメロディのせいか音数の少ないリズムのせいか、Kayak風に聞こえます。特に1曲目の歌い出しはかなり近い。
メロディはとても良いです。ヴォーカルの声もあって歌があるとやはりイメージが変わってきますが、タイトル曲なんかはインストに入った途端どう見てもいつものPLPです。
2曲目はEmerson的な曲調でもあるのですが、ヴォーカルが入るとYesっぽくも感じます。3曲目は一番メロディアスで聴きやすい曲。オルガンからリズムが入る辺りは昔のスクウェアのゲーム音楽(伊藤賢治とか?)みたいなイメージ。最後の曲はフレットレス・ベースが活躍の、結構明るい曲で新境地でしょうか。

それと、Pineapple Thiefの"10Stories Down"再販に収録の"8 Days Later"もリマスターされるとのことです。
コンセプト上、それ以上の手直しはないそうですが、音が良くなっているなら文句なしに嬉しいです。
今まで聴けなかった人にも是非楽しんでいただきたいです。

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