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Showing posts from October, 2007

初音ミク事件、補足。

なんといいますか……あっちのブログにはコメントしない気だったのに、結局しちゃったよ。しかもこの件と関係ないところで。 それはともかく、例の事件の後でメディアファージブログに掲載された社長さんの謝罪コメントに関する事。 まず、本来クリプトン側が謝罪するべき事は何一つないはずです。社会一般の常識に照らし合わせて、 「取材してきた番組があのような扱いをする事を予期できなかった」などというのは会社として謝罪する内容では全くありません。当然、公式にニュースリリースとして発表される性格のものでもなく、あくまで事態に関わった人間の中心として、ブログ上でユーザーに謝った、というだけの事。 なので、向こうで延々と食いついている人がいる顔文字に関する話は、個人的には完全なセーフです。 それに批判コメントも擁護コメントも付いていたところで結局は顔文字を修正するという判断に至ったのだから、顔文字は駄目という人の意見を汲んだ形になるわけで、それ以降もずっと顔文字云々と噛み付く人は、ちょっと理解に苦しむ感じがします。 何人かの人が言うように、文章の体裁の事を指摘する割に自分の文章は言いっぱなし感漂っている人がやたら多いのも何だかなーと。 あの放送がどのような意図の元で編集されたものなのかはよくわかりません。単なるオタク叩きの一環かもしれないし、音声合成ソフトの進化がテレビ局の権益に対する驚異になると思ったのかもしれない。テレビの仇敵たるニコニコ動画にかなり接近した立場にいた事による潰しかもしれない。 理由はいろいろと想像できるのですが、確定した事はまさかTBSがコメントを発表でもしない限りはわかりませんし、どうであったとしても初音ミクという製品をまともに紹介する気がなかったという事実に変わりはありません。 あの放送においてクリプトン関係者、初音ミク愛好家(ユーザー含む)、藤田咲さん、Otomaniaさん、オタクを敵に回したわけですが、さらに広く視点を取ると全DTM者やコンビニのアルバイト(更に突き詰めればコンビニ業界かも)にまで不快感を与える内容で、バッシングが起こらないと考える方がおかしいくらいだと思うのですが、つまりこのような人たちが嫌な思いをするのは勿論の事制作側も批判に晒されるのは放送前から確定していたという事で、TBS側は誰が嬉しいと思ってあの番組を製作したのか理解に苦しみます。 と

「初音ミク事件」に関して、

個人的な見解を。 事の顛末については、ちょっと調べればすぐにでもわかる事ですし、あちこちで語り尽くされた感があるので、ここであえてなぞり直す意志はありません。 なので紹介は ITMedia か J-CAST に任せる事にして、私見です。 まず感じたのは「ちょっとパッケージの絵が可愛くてキャラ付けされてて声が可愛いだけの歌声合成ソフト」がこんな騒ぎを引き起こすなど予想外という事。 だって、パッケージと声以外はSweet Ann( これ )と同類の製品ですよ。 なんでアキバの萌え萌え人気アイドルとしてクローズアップされる必要がある。 公式ブログのコメント欄のほぼ全てに目を通しましたが、目立ったのは「TBSの放送(コメントでは「報道」と書いている方が多いですが、その名を冠するに当たる番組とは思いません)はあまりにもひどい」「抗議をするべきです」「watさんは悪くありません」「私たちユーザーは味方です」「WBSのトレたまで扱ってもらうべき」こんなところでしょうか。というより、これに悪意(ないし偏見)丸出しの荒らし的コメントとそれに対する反論が少しずつ混ざっている状況と感じました。 それに対する第一印象は「こんなコメント『ばかり』で500コメント以上も消費するなよ」でしたが、このコメント数は初音ミクというソフトウェアが相当な人気を獲得していた事と例の放送があまりにユーザーにとって不快だったという事実を端的に表していると感じました。 一方でこうも思います。あの放送が行われた事でミクへの世間のイメージが直ちに悪い形で固定されたとかクリプトンの社会的評価が下がったという事実は発生していなかったはず。発生したとしたらそれは放送直後から騒ぎが大きくなりすぎたせいじゃないか、と。 さて、件の放送内容ですが、正直なところ、オタクバッシングだの何だのという部分は事の本質ではないでしょう(放送内容の本質かもしれませんが)。そういった事全てを保留するとしても、最新世代の音声合成ソフトウェアであるところの「Vocaloid」初音ミクの実態について全く触れられていない、そしてブログでも明らかにされた事前の協議と全く異なる内容で放送されたこと、これがどう取り繕おうと看過できない重大な問題だと思います。後者は「よくあること」なのかもしれませんが。 これは公式ブログの煽りコメントにある「キモオタの生態を放

追い切れてない話題色々

・Vocaloid初音ミクのフィーバーぶりが異常。  発売前からも ブログ にて同時進行で発表されてる他の製品(Galaxy2とか)に対して圧倒的にコメント率が高かったり、キャラクターデザインが萌えっぽかったり、ニコニコ動画ではMEIKOを使った動画が大々的ではないまでも人気があったりと、それを伺わせる要因は多くあったのですが、各所で報じられているブレイクっぷりを見るにつけ「ここまで」とは予測できませんでした。  ただ、ブログのコメント欄に2ちゃんねるか同人作家のサイトか何かと勘違いしてるんじゃないかと疑いたくなるような書き込みが大量発生してたり、挙げ句PLAYエンジンのアップグレードに関する記事にまで出没したりと、よろしくない事態も起きています。この辺は空前の売り上げのトレードオフと考えるしかないのかな。 ・ちょっと上で触れたPLAYエンジンの事ですが、どうも Stormdrum 、 Percussive Adventures 2 、 PMI Bosendorfer のアップグレードが中止になった模様。  各製品ページを参照すると、「本製品の開発元である米国EastWest社の 一方的決定により 、本製品のPLAYエンジン版の開発/アップグレード・パスの用意は中止されました」と恨み節が隠し切れてなくて少し笑えます。  図らずも SD2 にStormdrumの内容が含まれない事がわかったわけですが、PMIのは何でかね。 PMI社 との契約関係か、 Quantum Leap Pianos の売り上げのためか。  他にも既に生産終了してるPA2 が継続して入手できる見込みが消えたとか気になる事はあるのですが、やはりバグが相次いでWindowsでの動作は保証外という形でリリースされた上にこれでは、最高品質のサンプルを作っていると言っても East West社 のイメージが非常に悪くなった事は間違いないです。 ・The Amber Lightのアルバム製作が完了との事。正式リリースデートは後日の発表。MySpaceの音源は暫くそのままだとか。それにしても長かった。 ・Pineapple Thiefの"What have we sown?"が、 Rogues Gallery で全曲フル試聴可能。Bruce Soordさんのインタビュー付き。  曲のそこここ