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Showing posts from June, 2010

演奏動画ほど嬉しいものはない

前回のアルバムレビュー(?)でPineapple Thiefについてあれこれ言う期間も終わったと思ったのですが、先ほど公式に新しい動画がアップロードされているのを発見しましたので、ちょこっと触れたいと思います。 公開されたのは"Barely Breathing"のアコースティック・ギター一本の弾き語りバージョンです。 元々弾き語り色の強い曲ではあったので、大きな印象の変化はありませんが、アルペジオの表情なんかはアルバム版とは違うようです。ちょっと音がミュート気味というかピチカートっぽいような。 サビのストロークはこちらの方が表情があって良いかもしれません。 それにしても、演奏も歌唱も安定感がありますね。 今回の動画は、今までの動画と違ってfmt=34までしか無いので、高画質で見ようと思ったらちょっとがっかりでしたが。

感想 - The Pineapple Thief "Someone Here Is Missing"

The Pineapple Thiefの待望のニューアルバム、"Someone Here Is Missing"が、5月24日にリリースされました。 これまでほぼ一年に一作のペースで作品を発表し続けた彼らですが、昨年は作品の発表が無く、今作は充分な時間をかけて練り上げられたものと思われます。 そのためか、これまでの作品とは色合いが若干異なっています。 全体的な印象としては、非常にスマートな、シェイプアップされた感触が強いということです。 音を重ね合わせて分厚くするような作りではなく、フレーズが絡み合う複雑なアレンジなども見られず、とてもシンプルな構造となっています。 アルバム全体を通してリズミカルなリフを主体にした曲が目立ち、これまでの作品にみられたギターによるメロディパートなどは抑えられています。また、バンドの特徴の一つでもあった屈折した、感傷的な美しいメロディも控えめな印象です。 その代わりに現れたのがエレクトロ・ポップ風のノリの良いリズムとハードで鋭角的なギターリフ。 冒頭2曲を筆頭に、ギターとドラムによるリズミカルなリフにシンセサイザーのシーケンスが絡んで走るスタイルが特徴的です。 この変化は、バンドの指向がより外向きになったことを示すとともに、ライヴ指向の強まりの表れでもあると思います。

もう二度とやりたくないね。

昨日、夕食の準備をしていて材料を本来とは違う切り方にしてしまうというミスをやってしまって、切り直すのに思わぬ時間を食ってしまいました。 が、問題はそこではなくて、それで焦ったのか切っている最中に包丁で薬指の先をざっくり。 幸い、爪が少しはがれただけで問題はなさそうだったのでそのまま続けたのですが、相当に焦っていたとみえて同じところをもう一度ざっくりと。 今度は指先を守ってくれる爪が無くなっているものですから見事に斜めスライスとなってしまいました。 とはいえ、さすがに指先切断とかいうような大事では全然無くて、まぁ爪の先をちょっと深く切ってしまった程度なのですが、爪と指の間を傷つける痛みはわかる人にはわかっていただけると思います。 切った部分が完全に露出しているので絆創膏で保護しているのですが、今こうやって文章を打っているだけでもかなりやりづらいです。 左手に気を取られてか右手の動きまで疎かになっているのが気になります。 もちろん、痛みそのものは絆創膏なしと比べればずっと軽いんですけど。 それにしても、右手で刃物を使うのだから当然ですが、左手を怪我することが多いです。 鍵盤楽器の練習は左手こそ重点的にやらないといけないのに。 弦楽器もそうかも知れませんね。 話は変わって、 Sonic Couture Novachord 。いつの間にか発表されてました。 まさか Hollow Sun 以外から出るとは思っていませんでした。価格がほぼ同じなのでどっちが良いのかと比較したくなりますが、さすがにK4用だけあってUIはSonicCoutureの圧勝でしょうか。 Pineapple Thiefの"Someone Here Is Missing"ですが、自分の中での評価が大体固まってきました。 はっきり言ってしまえば、かなりの傑作であることは間違いないと思います。大作"So We Row"は最初いまいちかな、と思っていましたが、完全なるスルメでした。 ただ、もう"Variations On A Dream"に回帰することは無いのかな、と思うと寂しくもあり。 あれの収録曲に漂っていた独特な情感がとても好きだったので。