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Showing posts from March, 2012

ほほう。

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以前より情報はあったものの姿が見えてこなかった Chris Fry のソロアルバムですが、MagentaのCRSライブにて演奏されるとのアナウンスがあり、期待が高まっていました。 そしてこの度タイトルと収録曲が発表され、サンプルがYouTubeにアップロードされました。 タイトルは"Composed"、ライヴと同じ3/31に発売予定。 様々な木で作られたギターピックが並べられたカバーもなかなか素敵です。 内容はロック色の(聴く限りは)一切無いアコースティック、特にクラシックギターを中心に据えたギターアルバムです。 エレキギターらしき音は入っていないようで、ナイロン、スチールの両アコースティック・ギターに、ヴァイオリンやストリングスのサポートを用いた正当派クラシカルな内容に仕上がっています。 単なるイージーリスニングのような感じではなく、テクニカルな部分や緊張感のある曲調なども見せているようです。 最終曲はYouTubeでもライヴ映像が見られる"Secret Garden"。これがなかなか良い曲なのです。 しかしながら、前からMagentaのアルバムにクラシックギターが足りないと言っていた位に彼のクラシックギターは好きなのですが、いざそればかりのアルバムを目の当たりにするとエレキギターを弾きまくるところが恋しくなる辺りわがままだなーと思います。

メッセですよ

毎年恒例、 Musikmesse が今年もフランクフルトで開催されています。 まだ始まったばかりなので情報もそれほど多くはないのですが、現時点ではギターアンプに興味深い製品が二つほど存在しています。 一つはRolandの GAシリーズ 、もう一つがBlackstarの IDシリーズ です。 前者はRolandお得意のCOSMアンプ。ただし、所謂モデリングアンプではなく、COSMを設計手法として開発されたオリジナルのギターアンプです。 要するにアナログでは難しいような単品で幅広い音色変化を持った独自のアンプをデジタルで実現したという事のようで、思想自体は通常の単チャンネルアンプと同じようです。 実際コントロールは通常以上にシンプルで、ディスプレイのようなものはありませんしエフェクトもリバーブ以外に存在しません。 デザインは若干クラシックというか、米国の新進メーカーの製品のような印象を受けるのですが。 また、エフェクトループが二つありますが、1スピーカーのGA-112にも付いていることと設計が独立していることからするとステレオではなく、二系統のエフェクトを個別に接続できるようです。 ちなみにRolandからの新製品は他に Jupiter-80 のアップデートと Jupiter-50 、それにNAMMに引き続きV-Drumsが大量に。 久しぶりの ペダルキーボード など嬉しい新製品もあるのですが、全体的には地味だったかも知れません。 そして後者ですが、これまた既存のモデリングアンプとは異なる角度から攻めてきた製品といえましょう。こちらは見た目はまんまモデリング系ですが。 はっきり言えばBlackstar製品全部入りの多機能アンプ。 同社の製品におなじみのISFコントロール、6種類のチャンネル切り替えに6種類のパワー管を再現する新開発のTVPに同社の高級モデルと遜色ないコントロール、更にマルチエフェクトと何でもあり。 これだけ見ると巷に溢れるデジタルモデリング多機能アンプに参入してきただけのように思えますが、実際のところTVPとマルチエフェクト以外は同社の真空管アンプと同様な辺りがここの卓越した設計思想を物語っているように思います。 しかしながら、Blackstarがこのような製品を打ち出してくるとは意外でした。 普段から本物の真空管アンプ

これは……いい。

Crypton のサイトにて Toontrack 社製ピアノ音源" EZkeys "の情報が公開されたのですが、これはいいものですね。 今更ピアノ音源? しかも低価格製品で? などと思ってはいけません。個人的にここまで購買意欲を掻き立てられた製品は久し振りです。 最大の売りは、Smart Transposeと銘打たれた機能。いわゆる五度圏をデザインに取り入れたものですが、まずそのデザインが素晴らしい。五度圏におけるコードの関係が丸わかり。しかもクリックすれば音も出る。 この時点で教育ツールとしても優秀ですが、それを駆使してフレーズを並べていけば簡単にピアノトラックが完成し、それをMIDIファイルとして出力できるという始末。 更にフレーズにはグリッサンドのような実際に収録するのが意外と大変な奏法も含まれているようで、ピアノが上手く弾けない、入力に使えるキーボードがないという場合も思い通りのピアノフレーズを作っていけそうです。 外部のMIDIファイルも使えるので簡単に演奏してトランスポーズしていくことも出来ますし、勿論他のピアノ音源を持っている場合もそれと一緒に使うことができますね。 思えば、コード進行を理論で理解するのはなかなか大変です。もっと早くこういうものが出ていれば、僕も実用的な制作をしながら身体で覚えることができたのではないでしょうか。 ……あ、まだ全然遅くないやー……(笑)。

早いものですね。

あの衝撃的な災害から、もう一年経ちました。 その少し前にはニュージーランド地震の追悼集会もありましたが、特にそこに参加していた日本人遺族の胸中はどのようなものだったのでしょうか。僕には想像することすら叶いません。 当日のことはまだはっきりと憶えています。 ゆっくりとした妙な揺れに驚いて慌ててテレビを点けたこと、急速に慌ただしくなっていく報道の雰囲気、発表されたマグニチュードが何度も引き上げられたこと、流れてきた津波の映像、 いい加減な認識で地震観測所を叩いてたネット上の人、 今思い出してもドキドキします。 もちろん、その後の原発事故に関する報道も。 段々と報道の焦点は「震災」から「原発」に移っていったように思いますが、震災が既に起きてしまったことに対して原発の方は現在進行形で拡大している事象だった訳ですから、当然のこととは思います。 とにかく、丁度一年前にこの国は大きく動きました。世界が変わったと言っても良いかもしれません。 実際に目の当たりにした事件でこれほど深く歴史に刻まれるであろう出来事は、その10年前、同じ「11日」にあったあの事件以来だった気がします。 しかしながら、当初こそ日本中、世界中の人々が団結して助け合い前に進もうとしている事を思わせる事柄が多く紹介されましたが、結局のところ大きな悲劇の後でも人間の本性が変わるわけではないことを思い知らされた一年でもあったように思います。 特にネットメディア、ソーシャルネットワーク上でのリテラシー崩壊には徹底的に失望させられた感があります。 何にしても、あれから一年、犠牲になった多くの人々に改めてお祈りを捧げるとともに、被災地が少しでも力強く立ち直っていくことを願っていきたいと思います。 ……不思議なもので、このブログ、ほぼ個人の日記帳のような扱いながら人に見られても困ることはないような文章で書いていると思ってはいるのですが、いざ知らない誰かに読まれていることがあるかもと思うと凄く焦ります。恥ずかしいです。 あまり意識してませんでしたが、それじゃ何のためのブログだよって感じですよね。 この文章を読んでいる方、いますか? こんなブログで本当にいいでしょうか?