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Showing posts from August, 2011

いい事というのは

大体まとまってやってくるものです。 今日発表になったSoniccouture" The Conservetoire Collection "とCinematique Instruments" Drumboxes "は、ジャンルは違えどどちらも発表を待っていた製品でした。 前者は「SCが近く何か出すようだ」ということで、後者は前からCI製品のデモソングで収録楽器が使用されていたので、それぞれ気になっていたのでした。 さて、印象としてはどちらもかなり期待大な印象です。 Conservatoire Collectionは様々なバロック、ルネサンス楽器を高い品質で収録して、そうした要素を取り入れたい向きには非常に使い勝手が良さそうです。 ハープシコードを含めた弦楽器系がみんな同じような雰囲気を醸し出しているので(似たような音ばかり、では全くないです)、少し使いこなしは大変かも知れませんが。 また、この種の楽器を収録した音源といえば Realsamples のEdition Beurmannがありますが、あちらはハープシコード周辺の鍵盤楽器を集中的に14+種類も、それぞれをかなりのサイズで集めたコレクションであり、かなり「真性」の人向きな気がします。 Drumboxesはやや特殊なドラム音をエレクトロとアコースティックに分けて集めた製品ですね。 "Electro Partner"は印象的ながら使いやすそうな電子音を、"Rude Boy"は通常のドラム音源とは大きく異なる特徴的なドラムを収録(僕が気にしてたのはこっち)。 どちらもスタンダードな音ではないですが、こういう音が生きる文脈は決して少なくないはずです。 むしろこういう風な音源を待っていたという人も多いのでは。 最近実感するのは、音そのものが音楽を発想する上で大きな要素であることです。 単にピアノやストリングスの音であっても、それがどんな音色かによって弾いたときに浮かんでくるフレーズは大きく変わってきたりするのです。 そういう意味で、このように音そのものが印象的な音源の登場は、音楽家にとって使える音・表現の手段が増えるという以上に大きな収穫なのではないでしょうか。 個人的に、昨今のシネマティック音源ブームは

さて、それに引き続き

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放置している間にMagentaのChameleon Projectに新しい曲が来ていました。 タイトルは"Turn The Tide"。今までで一番長い曲ですが、内容はゆったりと流れる穏やかなバラードです。 夢見るようなシンセ・ストリングスとピアノの響きから始まり、サンプルによる管弦も交えながら少しずつ盛り上がっていきます。ここでのギターは今までMagentaではあまり聴いてこなかった甘い音が印象的です。 途中で入るシンプルなシンセ・チャイムによるアルペジオは一瞬呼び出しチャイムを思い出しますが、そこにアコースティック・ギターが加わると一気に演奏が動き出し、Fyreworks以来(もしかするとCyan以来なのかな)おなじみの震えるようなシンセサイザーも表れます。 そしてChrisらしい歌うようなギターソロに引っ張られてシンフォニックに盛り上がり、穏やかなピアノで締め。 Magentaには珍しい曲調のように思いますが、演奏的には彼らの「静」の表現力を存分に生かした内容になっており、長めの演奏時間をゆったり使ったいい内容です。 また、歌詞のページを見るとこの曲が5、Rawが6となっていることから、どうやらここから"Raw"に繋がるようです。 実際並べて聴いてみましたが、かなりの急展開。これはアルバム全体の構成がどうなっているのか気になるところです。 それと、ここまでの公開されたのはどれも割と素直な構成の(プログレ色の少ない)曲ですが、Magentaのオリジナルアルバムがそれだけで埋まることは考えにくいですし、何より最終的にはCDが手元に届くまでに収録曲の半分を聴くことが出来る内容になっているわけですから、アルバムには何か隠し球が用意されているような気はします。 なにより、平均5分弱で8曲では短すぎますからね。

「擦り傷」

さて、この前からカウントダウンが始まってたので気になってた Magenta の" Chameleon Project "の第二弾、"RAW"がアップロードされていました。 前回の"Glitterball"は三拍子の疾走感のあるスタイルでしたが、この曲は重厚な8ビートによる"Demons"や"The Ballad Of Samuel Layne"の流れを汲むMagentaの典型的なスタイルを取った楽曲になっています。 ベースやギターの演奏スタイルやストリングスの音、ざらついた緊張感のある曲調などかなり直接的に"Metamorphosis"を受け継いだ内容です(一部そのタイトル曲とよく似たところもあります)が、加えてかなりキャッチーなギターリフを持っています。 また、手数の多いドラムが印象的で、カバーシングル以降参加してきたKieranの、現状ではこれが一番の演奏のような気がします。 サビのコード進行は何かによく似ているような気がするのですが、喉元まで出かかっているのですが思い出せません。 抑もそんなに変わったコード進行ではないのですが。 それと、この曲も後半に印象的なシンセサイザーソロがあります。 おまけは例によってインスト・ミックスと、ピアノ弾き語り版でした。こちらもバラードとしてとても良い仕上がり。 また、ホラー、サスペンス調のPVがYoutubeに公開されていますが、限定公開なのでここには貼れません。 Chameleon Projectを購入すれば見られるので、気になる方は是非。 あ、Yesの"Fly From Here"買いました。 感想はまたそのうち書きたいと思いますが、曲自体はなかなかいい内容です。 色々と言われてはいますが、こういう作品を出せる力が彼らに残っているのは嬉しいことです。