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Area 27

どうやらMagentaのArea 27は全ての更新を終え、あとはCDの発売を待つのみとなったようです。 内容的には、4曲のフルヴァージョン、PearlとStonedのアコースティック・ヴァージョン、各楽器の収録の様子を映したメイキング映像、インタビュー、といったところでしょうか。 The Lizard KingのPVは後に一般公開となりました。 Pearl はRhodesピアノの伴奏から始まるバラード。バーのステージが似合いそうな、 ブルージーでノスタルジックな楽曲ですね。オルガンの音が良い演出になっています。 他の曲がプログレという事で展開が大きいのに比べると、それほど曲の中での変化はありません。 ただし、4分半くらいで完全に締めに入って、6分くらいで終わると思わせて最後にギターソロでもう一山作ってくれるのが憎いです。 イントロのエレピがどこかで聴いた事があると思ったら、 Cinematique Instruments Electric Piano のデモソング、Club Zeroと雰囲気がよく似ています。 まあエレピのバラードでは珍しくない演奏ですが、キーも同じなので似ているという印象が強かったようです。 Stoned はコーラスに始まり、序盤はかなり露骨にYes風の展開が続きます。 しかしChristinaが歌い出してからは完全にMagentaの世界。胸が躍るようなメロディが素晴らしい。 中盤、緊張感のあるインストからバラード、ギターソロという流れがハイライトでしょうか。 2分くらいから軽妙なパーカッション(多分コンガ)が入ったり、7分頃からのリコーダーなど、音色による演出も新鮮です。 この2曲のアコースティック・ヴァージョンも魅力的な演奏でした。 またメイキングではPearlのギターにストラトキャスター、Stonedではテレキャスターが使用されている様子が見られます。 そこまではギターの音から察しは付いたのですが、ラップスティールも用いているのは少し意外でした。 ちなみに、Stonedのラストは明らかにこの後に曲が続く事を前提としたような、ふわっとした終わり方です。 残り2曲、CDで聴くのが楽しみです。

The Lizard King / Ladyalnd Blues

MagentaのArea 27のログイン情報メールがなかなか届かず、届いた時点で二曲目(Ladyland Blues)の更新が予告されていたため、それを待って記事にしてみました。 あまり細々と感想を語るとCDが届いた後に言う事がなくなるので、簡単な印象を。 The Lizard King: 全体的にはMetamorphosisのイメージに近いですが、随所にMagentaらしい……というか、はっきり言えば過去のレパートリーを直接的に思い出させるようなフレーズが現れます。 加えて今までとは違った雰囲気のパートもあり、一曲を通しての曲調の幅はかなり広いと思います。 一言で言って、これまでMagentaが積み重ねてきた音楽性を全て詰め込んだような作品で、この一曲だけで「最高傑作」との呼び声を確信に変えるくらいのものがあります。 あと、ベースの目立ちぶりは今までの曲でもトップクラスかも。 Ladyland Blues: プレビュービデオでは重々しい雰囲気を醸し出していましたが、むしろ全体的には溌剌とした明るい印象が強かったです。 件のパートを切っ掛けに後半シリアスになってくる感じでしょうか。 MagentaらしくYes的な表現が目立ちますが、所々Genesisに近い表現や、一部のパートではKing Crimsonを思わせる部分や、珍しくエマーソン風のオルガン・ソロなども聞こえます。 そのためインスト・パートでは割とプログレ・ステレオタイプ的なイメージになったりします。 個人的にはこういうMagentaも面白いなと思いました。 両方に共通して、曲展開もアレンジも非常に劇的で、いわばシネマティックな演出が強く施されているのが印象的でした。 このために曲全体を通してストーリーが強く感じられ、音楽的な感動もかなり大きくなっているように感じます。 他の曲もそれは変わらないでしょうから、続きが楽しみです。 また、この2曲の時点で演奏時間は23分に達しています。 事前情報からするとアルバムトータルでは一時間強になるかと思いますが、近作と比べると長めになりそうですね。

The 27 Club

Magenta の新アルバム、The 27 Clubの概要が発表されました。 タイトルのみならずジャケットも今までとは趣の異なる仕上がりになっていますね。 本作のテーマは27歳で亡くなったミュージシャン、シンガーにあるとの事で、タイトルが発表されたときに27という数字に特別な意味を見出せなかったのですが、このような意味が込められていたとは想像できませんでした。 Jimi Hendrix、Jim Morrison、Kurt Cobainらが全員27歳で亡くなっているということは思いも及ばなかったのです。 また、ドラマーにはKieran BaileyでもSteve Robertsでもなく、なんと元IQ、Frost*のAndy Edwardsが就いています。 ネオ・プログレッシヴ・ロック界の大物ドラマーの一人ですが、確か家庭の事情で活動を一時休止していたと思うので、名前を聞くのは久々ではないでしょうか。 YouTubeに レコーディング動画 がアップロードされていますが、当然の如く7拍子のフレーズが用いられているのが嬉しいですね。 おそらくベースはまたRobが担当していると思われます。 そして今回も前作のChameleon Projectに続く予約キャンペーン、Area 27が行われています。 多数のダウンロードコンテンツに加えてアルバムのCD/DVD版やポストカードなど充実の内容が予定されているようです。 最後に、プレビュービデオでの各曲の印象を述べておきます。 The Lizard King: 前作、前々作に近いハードでエキゾチックな曲。 Ladyland Blues: 今までMagentaでは聴かれなかった感じ。King Crimson系やSteve Hackettに近いか。 Pearl: ジャジーでブルージー。Christinaのソロアルバムにこういう曲があったような。 Stoned: ギターソロだけでもMagentaの王道路線の雰囲気。 The Gift: シネマティックともいえるストリングスが印象的。これもMagenta節。 The Devil At The Crossroads: やっぱりChrisのギターソロはMagentaをMagentaたらしめている重要な要素だと。 前半の曲は若干新鮮な印象、後半は割と典型的なM

Wintergatan

昨年時点で今年に発売スケジュールが組まれていたアルバムで一番楽しみにしていたのが、この Wintergatan のデビューアルバムでした。 Wintergatanは元 Detektivbyrån のMartin Molinが新たに結成したバンドであり、アコーディオンやグロッケンシュピール、ヴィブラフォン、そしてオルゴールの音を前面に押し出した音楽性を前身バンドから受け継いでいます。 一方で異なるところはピアノなどの典型的なキーボードサウンドがあまり目立たない事、リズムに躍動感が強い事、そしてリアルなノスタルジーを感じさせた前身より幻想的な世界観を持っている事でしょうか。 Detektivbyrånが幼い頃、部屋の隅でおもちゃで遊んでいた時を思い出させるとすれば、こちらは夜寝る前に、窓から見える夜空に空想と夢を膨らませていたような、そういう音と言えるかも知れません。有り体に言って、Detektivbyrånより悲しくない音楽です。 元々のバンド名、Vintergatanはスウェーデン語で天の川。なるほど、という感じです。 CDを手にとってまず驚いたのは、封入されていた手書きのメッセージカード。 しかも紙もハサミで切ったような痕跡が見られる、手作り感溢れるものです。 更にアルバム自体も手作り感満点のCD-Rっぽいレーベル面にびっくりしますが、盤自体はちゃんと工場でプレスされたものなので安心です。 また、数多くの楽器が使用されていますが、クレジットによれば1、4、6、9曲目ラストのドラムと4曲目の口笛意外は全てMartinの演奏とのこと。物凄いマルチプレイヤーぶりです。 ライヴでは他のメンバーも参加しているわけですが、それでも楽器の持ち替えはかなり忙しいものがあります。 7月7日に配信されたライヴの映像が公式サイトで見られるようになっているので、興味のある方は一見をお勧めします。

WIsdom Of Crowds

感想を書こうとずっと思いつつブログ自体を放置していたわけですが、やっぱり書いておこうと。 Bruce SoordとJonas Rankseのプロジェクト、 Wisdom Of Crowds です。 このコラボレーションを示す話題はBruceの旧ブログのころから断続的に挙がってきていましたが、 その実態が明らかになったのが数年経ったこの春、そして丁度1ヶ月ほど前に発売となりました。 プロジェクト名としてはBruce Soord with Jonas Renkse、アルバムのタイトルがWisdom Of Crowdsとなっているようです。 Bruceは言うまでもなくT he Pineapple Thief のリーダー、Jonasはスウェーデンのダークなメタルバンド、 Katatonia のヴォーカリスト。 両者の経歴や音楽性の関係に Storm Corrosion を思い出す人もいそうですが、あのプロジェクトほどマニアックな感じはなく、元バンドの音楽性を活かしながら割とわかりやすいポップミュージックに落とし込まれているように思います。 やはりThe Pineapple Thiefと比べてどうかという話になるのですが、単純な上位互換だったり逆にTPTの出来損ないみたいな印象は 全くありません 。 最大の違いはやはりヴォーカルになるのですが、 楽曲の面ではかなりロックど真ん中になってきた最近のTPTと比べるとダンスミュージック、エレクトロニカ的な要素が強く出ています。 シンセサイザーを初めとしたキーボードの活躍はTPT以上に大きく、対するギターもかなり前に出ています。 一方でTPTの象徴でもある憂鬱な弾き語りや奇数拍子などはなくなり、ドラムが全体を通してループで構築されている事もあり、直線的なリズムで走るなイメージが強くなりました。 今までのようにプログレ的な感覚で聴くと延々と続くリズムパターンが単調と感じられるかも知れません。 そして、最大の呼び物であるJonasのヴォーカルは落ち着いた低いトーンの歌声で、電気的で痺れそうな音の中で一本筋の通った芯になっているように思います。 これが彼を起用した狙いでもあるのでしょうか。 また、クレジットを見ると一部の追加のシンセサイザーを除きヴォーカルがJonas、楽器がBruceとされています。 基

Frozen North

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この前からこの話題しか取り上げてない(というかこれに動きがあったときしかブログを書こうとしていない)気がしますが、 Wisdom Of Crowds のアルバムから一曲のエディット版が先行公開されました。 1:30サンプルで最後に流れていた曲ですね。 ナイロン弦ギターの伴奏によるアコースティックなバラードからヘヴィなエレキギターが飛び込み重々しい雰囲気に、そこまではまあ予想通りですが、2コーラスを終えてからシューゲイザー、ブレイクビートな間奏を経てストリングスを従えた進行は(決して新奇な手法ではないのですが)予想外でした。 冒頭のギターアンサンブルはTPTでは見られなかったクラシカルな表現で、そういえばBruceはブログやビデオでナイロンギターを所持している事は明言していましたが、それをここまで大々的にフィーチャーした楽曲は初めてかも知れません。 曲調は度々ヘヴィに変化するのですが、少し落ち着くとナイロンギターが顔を出し、全体的な印象はその音に決定づけられている感じがします。 前半と後半でかなり表情が変わって感じるストリングスも良い演出になっています。 何となくPaatos等北欧のシンフォニック・ロックを思い出すところもありました(Katatoniaも北欧出身ですが)。 個人的には、これを聴く事で前のサンプルでは若干不確定だったTPT的な要素に止まらない新しい面を見られることがほぼ確定したので、あとは純粋に楽しみです(これ以上の追加サンプルはもうないでしょうし)。 ちなみに、今回の曲は長さが五分半ありますが、タイトルには"(edit)"とあります。 展開的にも完結しているように思いますが、フルヴァージョンはもっと長いのでしょうか?

Wisdom Of Crowds revealed

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先日公開された Wisdom Of Crowds ですが、Bruce Soordと Katatonia のヴォーカリスト、Jonas Renkseのプロジェクトである事が明らかにされました。 Twitterで正解を導き出していた人も居ましたね。僕はあまり馴染みがないのでわかりませんでした。 Katatoniaはスウェーデンのヘヴィメタルバンドであり、ここで思い出すのは Steven Wilson と Opeth のMikael ÅkerfeldtによるStorm Corrosionだったりもするわけですが、英国のよく比較される二つのバンドのリーダーが北欧のヘヴィメタルバンドのヴォーカリストを招いてサイドプロジェクトを始めるという流れに何らかの共通意志があったのか、はたまた単なる偶然か、ちょっと気になります。 Katatonia自体が最近のヘヴィ化したPorcupine Treeと共通する部分のある音楽性を持っていますから、 The Pineapple Thiefのサイドプロジェクトへの人選としては不思議ではないとは思います。 前回かなり悩んでいた通り、Jonasの声もSteven Wilsonと似た表情を見せるところがありますが、Broceがその声を見込んでPorcupine Treeしたかったのかと言えば、新たに公開されたサンプルを聴く限りそうではないように思えます。 その新しいサンプルでは四曲が紹介されているようですが、TPTからそう離れた音楽ではないものの、曲調はBruceが歌ってもTPTには聞こえないだろうと思われます。 最初はTPT直系のギターが高鳴りつつTPTにはないタイプのメロディ、次がシンセベースの唸る重めの曲調、続いてエレクトロニカなリズムとストリングスが気持ちいいバラード、最後にストレートなギターロックという具合。 全体に、メロディは不思議な事にシンフォニック、ネオ・プログレッシヴ系のバンドに近いように個人的には感じました。 通しての印象としては非常にスタイリッシュで洗練された、完成度の高いロックという感じ。 特に気になるような部分もなく、これは手放しで期待して大丈夫という気にさせてくれました。 最後に、曲目も発表されています。 Pleasure Wisdom Of Crowds Radio Star Froz

楽しみなものですよ。

この前からWisdom Of Crowdsの情報で期待が膨らんでいるわけですが、そっちに気を取られて今まで触れていませんでしたが Magenta のサイトが現在リニューアル準備中です。 もちろん新作の発表に伴ったもので、同時に二つのコンサート予定も発表されました。 まず、新しいアルバムのタイトルは"The 27 Club"となるようです。今までと少し違う、不思議なタイトルです。 Magentaのアルバムタイトルが単語じゃないのは初めてではないでしょうか。 ライヴの予定が8/31と9/1の二日ということなので、発売もそのくらいの時期になるのでしょうか。 以前Robが語ったところによるとその前に前回のChameleon Projectの様な発売前キャンペーンがあるようですが。 当初予定の春からは遅れたようですが、時期がわかってくるとまた期待も大きくなってきます。 Robが"Seven"と"Metamorphosis"の出会いと称する新作のサウンド、今から楽しみに待たせていただきましょう。

続報

先日名前が明かされた Wisdom Of Corwds ですが、サイトが正式に公開されるとともに幾つかの情報も明らかになりました。 ジャケット画像が公開されて発売日が告知されるとともに、 予約 も開始されました。 その発売日ですが6月3日とのことで、割と近い時期です。 この春はただでさえ Magenta や Wintergatan のアルバムが予定されているというのに、更に買うものが増えてしまった(昨年の秋も似たような事を言ってたな)。 予約ページを見ると収録曲は"Wisdom Of Crowds"のみの表記となっていますが、これはアルバム全体で一曲という事なのか、或いは単に曲目は伏せているだけなのでしょうか。 そして同時に 新しい動画 で短いながらサンプル音源も公開されたわけですが、これはかなり良い感じです。 前半はギターとリズムマシンによるアンビエントなサウンドスケープ、後半はTPT直系の切ないロックバラード……なのですが、ここで聴かれるヴォーカルがコラボ相手という事になる(Bruceも「誰かわかるかな?」のような事を言っています)と思うのですが、どなたでしょうね。 僕の耳にはヴォーカルがSteven Wilsonに、曲自体もなんとなくBlackfield的に聞こえるのですが、流石に彼がお相手というのは衝撃的すぎるような気はします。 まあ、正解も遠からず明らかになるでしょうし、音楽的にも(当然ながら)かなりの質を期待できるのは判明しましたから、あとは二ヶ月後の発売を首を長くして待つのみですね。

Wisdom Of Crowds

昨夜 The Pineapple Thief のサイトを見ると、Wisdom Of Crowdsと題された動画が掲載されていました。 同時にwebサイトの URL も公開されていますが、今のところこの動画が表示されるだけで、YouTubeの動画ページにも説明がなく、概要などは一切わかりません。 おそらくBruceが折に触れ話題にしていた「コラボレーション」であろうと思われますが、現状判明しているのはプロジェクト名と出ている音がなかなか面白い事くらいでしょうか。 彼が初めてコラボレーションに関する話題を出したのはかなり前(記憶が正しければKScopeに移籍した前後くらい)だったように思うので、相当長い事暖められてきた作品であろうとは思います。 そのような作品は昨年に Kompendium やSquackettを初めいくつか発表されましたが、今回も期待が膨らみます。 相方がどなたかも気になるところです(まさかNeil Randallではないと思いますが)。 さて、動画はReflection Filterらしきもの(sE Electronics製ではない?)やDAWの画面など制作の様子を伺わせるものが映っているほか、LFOでぐいぐい唸るシンセやTPTではあまり聴いた事のない甲高いギターなどを聴く事が出来ます。 僅か30秒ながら、これを見る限りTPTとは確実に違いつつBruceの作品としての期待も外さないような内容を予想できる気がしますが、これだけの素材から音楽性を予測するというのは難しいですね。 何にしても、続報が待ち遠しいところです。

四月ですか。

エイプリルフールも(日本では)無事終わりました。 とりあえず、今年もGoogleのネタは面白かったです。このために相当な手間と予算と技術をかけたんだろうと考えるとそれだけで笑えてきますね。 他には Sonic State のものが、若干判断に迷いつつ見てみたらまさかの展開で笑いました。 当該サイトを見るに、他にも楽器、音響関連での愉快なジョークが飛び交っていたようです。 昨年は音楽的SFというような、ある意味「夢の製品」 的なものも多かったように記憶していますが、今年は見た瞬間にニヤニヤするようなネタが多いように思いました。 そういえば、もうすぐMusikmesseです。 今回はどんな製品が展示されるか楽しみなところですが、既にRolandが何か ティザーを行っています 。 見た感じV-Comboと似ていますが、各MIDI規格やMP3のロゴにデュアルディスプレイ、アレンジャー的な画面表示やCHORD LOOPの文字、そして勿論SuperNATURAL、 何より"Roland is BACK!"とのタイトルが非常に気になるところです。 キーボード系新製品なのは間違いないですが、どのようなコンセプトの製品なのか動画に示された要素からは判断しかねますね。 あと二日、勿論他のメーカーも含め期待して待ちたいところです。

LUMINA

Project Sam のサイトにて以前より ティザー が公開されていた新製品、LUMINAの トレイラー 、デモソングなどがお披露目となっています。 実質的にはSymphobia 3といったところのようですが、イメージ画像とデモソングから考えるに汎オーケストラ、サスペンス寄りの内容だった前二作と比べると、ソフトでファンタジー寄りな内容になっているように思えますね。 クワイアやソロ・ヴォイス、幻想的な打楽器や民族楽器のような音も確認できます。 オーケストラは本製品に含まれるのか若干判断しかねますが。 そう考えると、 Era 等のシンフォニック版的な印象も少し感じましたが、実際どのような製品になるのか期待したいです。 それと、各デモソング自体が音楽的に凄く良いです。特に"Luminous Days"が素敵。 Alex Pfeffer さんによる"Drunken Cyberzombieninjas"だけかなり方向性がぶっ飛んでますが。 Symphobiaシリーズはこの類のシネマティック・オーケストラ音源のパイオニアとして多くのフォロワーを生んだわけですが、その立場故に価格が高めで、価格対内容比で Spitfire Audio などに引き離されている感もあるのですが、デモを聴く限りこの製品はそれらには無い魅力を持っているように思いますし、価格次第でProject Samの巻き返しの一手となりそうです。 ……旧作の価格改定も期待したいところですが。

新年

明けましておめでとうございます(二月)。 今年に入って色々とあったので完全にブログを放置してました。 さあ何を今年最初の話題にしようか。 そうだ、先日までNAMMが開催されていましたね。 例によって各ニュースサイトでしっかりとチェックしていましたよ。 今回特に精力的に新製品の発表をしていたのは Presonus だったように思います。 同軸ユニットとDSPを駆使したモニターとPAスピーカーを初めライヴ、スタジオ向けの製品を多く出品していましたね。 Aphex もUSB RACK 500を初め意欲的な新製品を用意していました。 また M-Audio も遂に現れたAxiom Airに魅力的なモニタースピーカー、更にかつて人気を集めたマイクのラインアップが復活とトピックが多かったですね。 新奇なところでは Nektar のPanoramaシリーズも人気が高いようです。 Cubase対応とキーボードなしのP1が主なポイントでしたが、Cubaseは純正で 統合されたシステム を構成していますから、Reasonと比べるとややアピールは弱いかも知れません。 Korg はアナログモデリング・シンセサイザーの King Korg が注目を集めていたようです。商品名を最初に聞いたときはあまりのセンスに目眩がしそうでしたが。 その陰に隠れていましたが pitchblack Portable は久々にこの形の横型チューナーに新しい決定的モデルが出たと思っています。 また、そのKorgが出品していた MS-20 mini に加え Dave Smith Prophet 12 や Moog Sub Phatty とアナログシンセサイザーの注目モデルが多く出展されていたのが印象的でした。 どれもアナログ全盛期からの伝説的看板を受け継いでの登場ですし。 Roland は開会に先んじて21日の時点で 新製品情報 を公開していたのでびっくりしました。 V-Comboの最新モデルや ヤマハTHR 対抗と思われるギターアンプ、オーディオインターフェイスの最上位機種など正当なニューモデルが多い印象ですが、新技術MDPを採用したギターエフェクト三種類と新Aシリーズ同様の筐体を纏った64鍵盤のステージピアノなどは面白そうなコンセプトです。 ちなみに Yamaha は製品レベルで