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Showing posts from August, 2012

遂に……!

ずっと思っていた事なのですが、Rolandはピアノ系電子キーボードについて業界最高級のノウハウを持っています。 ところが、MIDIコントローラーに関してはここのところ最大で61鍵盤の製品しか発表しておらず、DAWやソフト音源が大きく発達しているご時世にどうして88鍵のコントローラーを出さないのか疑問に思っていました。 が、この度それを解消する製品が 発表された ようです。 搭載の鍵盤は最上位のPHA3鍵盤ではなく、取り回しを重視してかIvory Feel-G鍵盤。 まあ、演奏性に大きな差があるわけではありませんし、製品形態からすれば可搬性を重視した選択は妥当と思います。 勿論、しっかり RPU-3 にも対応して三本ペダルで演奏できるようです。 そして同時発表の Integra-7 等と接続すればSuperNATURAL音源のコントロールが可能との事。 そのIntegra-7も非常に興味深い製品で、最新のSuperNATURAL音源にVX-5080やSRXシリーズの音色を追加、16トラック独立のエフェクトと新開発のMotional Surroundを組み合わせた製品、平たく言えばRoland音源の集大成という事になりそうです。 そもそもラック音源自体もう出ないかと思っていたので、不意打ちというか衝撃的でした。 ただ、個人的に気になるのが、iPadによるコントロールアプリがあるという一方でPC上でのコントロールはMotional Surroundプラグイン以外の話がない事。 DAWベースの音楽制作と親和性の高そうな製品なので、PC上でのフルコントロールが可能になれば嬉しいのですが。 勿論ハード音源なのでライヴにも強そうです。 上記二つの製品とiPadでライヴセットを完結させるキーボード奏者の方も出てくるのでは。 興味を引かれたのはこの二つなのですが、至れり尽くせりなヴォーカル練習ツール VT-12 やバッテリー駆動アンプの新製品など、地味に有用な製品が発表されています。 あとはこの前からティザーが公開されてた SONAR X2 が正式に発表されています。

クレオパトラ

この間から、Kayakの サイト で来年予定の新作"Cleopatra"(直接的には九月に発売のEP)のプレビューが聴けるようになっています。 長さは2分程度ですが、4曲分のダイジェストになっているようです。 1は最近の作風に近いハードな感じでしょうか。曲調は大仰、重厚で"Nostradamus"よりは"Merlin"に近い気がします。 2はKayak独特のコード進行と心地よい疾走感がいい劇的な作品。尺の取り方的にも中心的な曲になるのかも知れません。こちらは現在の編成が定着して以降の作風に近い感じ。 3は伝統の良く歌うギターソロ。Johanの時代と比べるとギターの音だけでなくフレーズにも変化が見られるような。 4は物悲しいメロディとフレットレス・ベースの呟きが今のKayakらしいバラードでしょうか。こういう物悲しさは特に"Anywhere But Here"でよく聴かれたのですが、解散前の作品にはあまりなかったような気がします。 総合的に、特に先祖返り的な感じではなく前作までの作風の延長線上にあり、色々と今までの曲に想像は及ぶのですが、Merlinより前には戻らない感じがします。 が、なにせ2分だけなので何とも言えないところです。 確かなのは、これだけで楽しむにも期待を膨らませるのにも充分という事です。 やはりこのバンドの魅力はメロディ(というかそれを裏打ちするコード進行)なので、即効性が強いのです。 とりあえず、現状ではプレビューのプレビューという状態なので、まずはEPの現物を手にしてから語るべきという事になります。 一緒に収録される"Symmetry"も、Yes直系っぽい曲風が現メンバーの演奏でどのように再現されるか興味深いところですね。 とりあえず楽しみに待ちたいところです。