いつのまにか
サンプルライブラリーというのは制作に想像以上の時間と手間がかかるものだと思います。 実際、発売予定が年単位で遅れたりそもそも本当に作っているのか心配になるような製品を過去何度も見ています。 ですが、どれだけ遅れようと出るものは出るのです。 Vir2 「 Studio Kit Builder 」の正式な発表がありました。 最初に発表があったのは確か昨年のNAMMで、同年夏に詳細を公開となっていました。 しかし結局製品ページが出来たのは今年の3月、そこから更に半年を経てようやく実物が出てきたわけですね。 ちなみに、僕は毎日Vir2および BFA のサイトを見ていたのですぐ確認できました。一昨日くらいだったと思いますが。 ものは総合ドラム音源です。単体でジャンル非限定の柔軟なキットを使えるドラム音源というのは意外やこのドラム音源百花繚乱の時代にあまり見当たらなかったので、結構意義が大きいと思います。 Electri6ityに続いて楽器ごとの総合音源という形で道を拓いた感じでしょうか。 その割にHDD容量は9GBと軽量。最新のKONTAKT製品であることを考えると実際のサンプル量は見た目よりかなり多いと思われますが。 現在の他のドラム音源は、ジャンル特化かつかなり大型のものが多いため、それが大変という層には請求力のある製品になるのではないでしょうか。 あと、何年も前に情報を聞いた Garritan Classic Pipe Organ が発売されていたようです。 当時はパイプオルガンの音源自体が殆ど無く、かなり注目していましたが、現在はそれなりに融通の利くオルガン音源もある程度あるため相対的な価値は下がっているかも知れません。 しかしながら時代ごとの6種類のオルガンをストップごとに収録しているということで、未だ数少ない総合オルガン音源として存在感はあるかと思います。 こちらも3GBと規模の割に軽量(まあそれほどサンプルの量を必要とする楽器でもないのでしょうが)。 一昨年末のWorld Instrumentsからですが、新製品の続報が聞かれなかった時期を過ぎて継続的なリリースが行われているようですので、他のChoir、Historic Instruments、Advanced Stringsなどもそのうち発売を期待して良いのかも知れません。