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Showing posts from September, 2012

いつのまにか

サンプルライブラリーというのは制作に想像以上の時間と手間がかかるものだと思います。 実際、発売予定が年単位で遅れたりそもそも本当に作っているのか心配になるような製品を過去何度も見ています。 ですが、どれだけ遅れようと出るものは出るのです。 Vir2 「 Studio Kit Builder 」の正式な発表がありました。 最初に発表があったのは確か昨年のNAMMで、同年夏に詳細を公開となっていました。 しかし結局製品ページが出来たのは今年の3月、そこから更に半年を経てようやく実物が出てきたわけですね。 ちなみに、僕は毎日Vir2および BFA のサイトを見ていたのですぐ確認できました。一昨日くらいだったと思いますが。 ものは総合ドラム音源です。単体でジャンル非限定の柔軟なキットを使えるドラム音源というのは意外やこのドラム音源百花繚乱の時代にあまり見当たらなかったので、結構意義が大きいと思います。 Electri6ityに続いて楽器ごとの総合音源という形で道を拓いた感じでしょうか。 その割にHDD容量は9GBと軽量。最新のKONTAKT製品であることを考えると実際のサンプル量は見た目よりかなり多いと思われますが。 現在の他のドラム音源は、ジャンル特化かつかなり大型のものが多いため、それが大変という層には請求力のある製品になるのではないでしょうか。 あと、何年も前に情報を聞いた Garritan Classic Pipe Organ が発売されていたようです。 当時はパイプオルガンの音源自体が殆ど無く、かなり注目していましたが、現在はそれなりに融通の利くオルガン音源もある程度あるため相対的な価値は下がっているかも知れません。 しかしながら時代ごとの6種類のオルガンをストップごとに収録しているということで、未だ数少ない総合オルガン音源として存在感はあるかと思います。 こちらも3GBと規模の割に軽量(まあそれほどサンプルの量を必要とする楽器でもないのでしょうが)。 一昨年末のWorld Instrumentsからですが、新製品の続報が聞かれなかった時期を過ぎて継続的なリリースが行われているようですので、他のChoir、Historic Instruments、Advanced Stringsなどもそのうち発売を期待して良いのかも知れません。

予約開始!

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先回のポストで書いた通り、 Kompendium のアルバム"Beneath The Waves"の予約が開始されました。 同時に詳細な収録内容も公表されており、収録曲は Exordium Lost Lilly Mercy Of The Sea The Storm Beneath The Waves Sole Survivor Alone Il Tempo È Giunto A Moment Of Clarity One Small Step Reunion となっています。 プレビューのためのPVも公開されていますが、Magenta直系のシンフォニック・ロックからオーケストラ、クワイア、多くの歌手をフルに生かした壮大な作品まで、非常に素晴らしい内容に仕上がっています。 発売前から名作が確定していると言っても過言ではないかも知れません。 それにしても、 Christinaも勿論ですし、CyanのNigel Voleといい今回のSteve Balsamoといい、Rob Reed周辺には優れたヴォーカリストが多いですね。 またProg Magazineの ウェブサイト では収録曲"Lilly" のビデオが公開されています。 Magentaの"Anger"を思わせる、クラシックギターと弦楽を従えた、しっとりとしたバラード。 チェロを用いたアレンジが素晴らしく、リズムが入る後半からは情感豊かに、静かに、盛り上がります。 個人的にこういうのはとても弱いのです。得も言われぬカタルシスがあります。 DVD付き、15.99ユーロと値段も間違いなくお手頃です。これは買わない選択肢がない。

Kompendium

Magenta のリーダーことRob Reedが以前より進めてきたプロジェクト、 Kompendium のアルバムがもうすぐ発売になります。 公式サイトでは予約開始がカウントダウンされており、来週の月曜日に注文が可能になるようです。 さて、このプロジェクト、名前は以前より聞いていたものの、実際にどのようなものなのかは最近まで知らずにいました。 Steve Hackett が参加しているRobのプロジェクトというのは認知していたのですが。 そして明らかになった内容は、数多くのシンガー、ギタリストを擁した一大ケルティック・シンフォニック・ロックのコンセプトアルバムというものでした。 その凄まじすぎるメンバーは是非公式サイトで見ていただき、興味があればサンプルも聴いていただきたいところです。 現状認識できる音楽性と、Rob Reedが作曲、Steve Reedがコンセプトと作詞、という布陣、メンバーに Chris Fry と Christina Booth が含まれている事から考えれば、基本はMagentaの拡張版という位置づけになりそうですが、参加ミュージシャンの多さや音楽的規模など、それに止まらないものを感じられます。 とはいうものの、ギタリストに関しては同時に弾くような場面は少なく各人がソロでフィーチャーされる感じだと思われ、Chrisが他の多くのギタリストに劣るとは全く思えないので、プレイのレベルというよりは色んなギタリストの演奏が聴けるという感じで受け取るべきでしょう。 歌の方はかなり凄いパフォーマンスになっているのではないかと思います。 発売は10月22日とのこと。出来れば予約して発売日に手にしたいと思ってます。 そういえばMagentaのアルバムも今年を予定していたと思うのですが、そちらはどうなるのでしょう。