The Lizard King / Ladyalnd Blues

MagentaのArea 27のログイン情報メールがなかなか届かず、届いた時点で二曲目(Ladyland Blues)の更新が予告されていたため、それを待って記事にしてみました。
あまり細々と感想を語るとCDが届いた後に言う事がなくなるので、簡単な印象を。

The Lizard King:
全体的にはMetamorphosisのイメージに近いですが、随所にMagentaらしい……というか、はっきり言えば過去のレパートリーを直接的に思い出させるようなフレーズが現れます。
加えて今までとは違った雰囲気のパートもあり、一曲を通しての曲調の幅はかなり広いと思います。
一言で言って、これまでMagentaが積み重ねてきた音楽性を全て詰め込んだような作品で、この一曲だけで「最高傑作」との呼び声を確信に変えるくらいのものがあります。
あと、ベースの目立ちぶりは今までの曲でもトップクラスかも。

Ladyland Blues:
プレビュービデオでは重々しい雰囲気を醸し出していましたが、むしろ全体的には溌剌とした明るい印象が強かったです。
件のパートを切っ掛けに後半シリアスになってくる感じでしょうか。
MagentaらしくYes的な表現が目立ちますが、所々Genesisに近い表現や、一部のパートではKing Crimsonを思わせる部分や、珍しくエマーソン風のオルガン・ソロなども聞こえます。
そのためインスト・パートでは割とプログレ・ステレオタイプ的なイメージになったりします。
個人的にはこういうMagentaも面白いなと思いました。

両方に共通して、曲展開もアレンジも非常に劇的で、いわばシネマティックな演出が強く施されているのが印象的でした。
このために曲全体を通してストーリーが強く感じられ、音楽的な感動もかなり大きくなっているように感じます。
他の曲もそれは変わらないでしょうから、続きが楽しみです。
また、この2曲の時点で演奏時間は23分に達しています。
事前情報からするとアルバムトータルでは一時間強になるかと思いますが、近作と比べると長めになりそうですね。

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