これはいい。

Roger Linnが何か新しい楽器を作っているようです。
その名もThe LinnStrumentと呼ばれていますが、マルチタッチ、感圧対応のタッチパッドで音源をコントロールする製品のようで、試作品と思われるパッドを使ったデモ動画も掲載されています。
動画と詳細ページの解説によれば、マス目に分けられたパッドに縦には四度音程、横には半音ずつの音階が設定されていて、これを押さえたりスライドさせたりすることで自由に演奏できるようです。
動画で使われている物では13x7マスに分かれていますので、これだと3オクターブ半の音域が演奏できる計算になりますね。
面白いのは縦には四度の音程で重ねられているところで、これはギターの弦に近い音の並びになりますから、バンドの中で使うのにも都合は良いのではないでしょうか。
最終プロダクトのイメージCG24x6マスとなっていますので、これだとまさにギター的な雰囲気ですね。
見てるだけでもいろいろな使い方が思いつきますので是非一度触ってみたいと思うとともに、これはまたJordan Rudesが喜びそうな物が出てきたなと思わなくもなかったり。

実際のところLinnDrumやAdrenaLinnはカテゴライズしやすい製品なせいかそれほど興味は湧かなかったのですが、これは発売されたら価格次第ではすぐに欲しいと思わせる物があります。
こちらのページでは、この製品を考えるにあたってコンセプトのような物が書かれていますが、下には歴代の「奇妙な」楽器がリストアップされていて、Roger Linn氏の楽器に対する情熱が伺い知れるとともに見ていてとても楽しいです。
それにしても結構ヤマハが多いなぁ。

しかしながら、最後まで読んでいくとこのタッチパネルを開発したTouchCoという会社が「KindleのためにAmazonに買収されて技術供与が行われなくなったので開発も止まっている」旨の内容が書かれていて、このタイミングでの発表もそのためらしいです。
ここで使われているタッチパッド技術は非常に優れた物ですから、そうでなくとも技術が閉じてしまうのは良くないことだと思うのですが……。

最近はKorgの諸々やContinuumを代表にタッチ式の楽器が注目を集めていますね。
なんだか、その気になればニコニコ動画を中心に話題を集めた「あの楽器」も完全な形で実現できそうな気がします。

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