日本的な物って良いよね。

主に音楽方面の話。
この前から頻繁に東方を話題に出してますが、実際のところはまったのは最近ながらアレンジなどを耳にして興味を持ったのは大分前の話で(おそらく一年半くらい前)、理由はもちろんタイトルにある通りのことなのです。
ここでいう日本的というのはいわゆる和風とは違って、もっと身近な日本的郷愁、自分が小さな頃くらいのレベルの懐かしさを感じるようなものですね。
fra-foaの「宙の淵」っていったら伝わるかなぁ。大半の人には伝わらないだろうなぁ。
他にはS.E.N.S.の曲とか、ジブリ映画(特に千と千尋の神隠し)のサントラとか、その辺が僕の好きなその手の音楽でしょうか。
松田昌さんの「春待人」とか良いですね。収録曲の中には決して日本の物ではない要素(そもそも二胡が大活躍してたりする)も含まれていたりしますが、少なくとも懐かしさを感じる要素はどの曲にも貫かれているはず。本人の楽曲解説もそんな感じだし。タイトル曲が素晴らしいのですが、それ以外も佳曲揃いです。「道行」「5月の風」「この指とまれ」あたりが特に好き。
で、なんでこの作品についてだけ長々と語っているかと言えば、単に今これを書きながら聴いてるからです。
実は東方ファン(激しいのが好きとかいう人は知りませんが)にもかなり受けそうな曲調だと思うんですが、聴いてる人はどれくらいいるんでしょう。

自分がこういう風に懐かしいと感じる曲は、スケールやコード進行、音色などにある程度の傾向があるような気はするのですが、未だにはっきりと掴めていません。
中には日本的というより明治大正あたりの頃の「洋風」を思わせるような曲もあるからなぁ。
何にしてもノスタルジックは自分の創作の大きな柱の一つです。

こういう曲に関していつも思うのが、世間では癒しだのなんだのって持て囃されてるじゃないですか。S.E.N.S.なんてまさにだし。
個人的には、別に「癒し」じゃなくて良いじゃないかって思うんですよね。音楽が積極的に癒しに来てくれるっていうのもなんか気持ち悪いと思うんです。曲を聴くのは自分な訳で、それでどう思うか、どう感じるかも自分で決めることだと。
それで癒される~っていうならそれでもいいし、逆に心が乱されることもあるかもしれない。むしろ僕なんかは高確率でそうなりますが。元気になるかもしれないし、落ち込むかもしれない。
それは自分で曲を聴いてそのときに感じることであって、この曲を聴くと癒されるよ、なんてラベル付けて売るとか無用な行為です。音楽がそんな単純に「効能」を定義されて使用されるような物であってたまるか。

そういえば最近CMで和ユーロとかいうのやってますが、日本語で歌ってるだけの物に何言ってるんだと。それ言うなら日本のロックバンドはみんな「和ロック」かと。
商業の世界が安易なキャッチフレーズが好きなのは致し方ないですが、その付け方に配慮がないのなら受け手を混乱させるだけですが。

Comments

Popular posts from this blog

月からの新しい知らせ

「優しい音楽会」放送お疲れ様でした。

深夜廻~メインテーマ~