メッセですよ

毎年恒例、Musikmesseが今年もフランクフルトで開催されています。
まだ始まったばかりなので情報もそれほど多くはないのですが、現時点ではギターアンプに興味深い製品が二つほど存在しています。
一つはRolandのGAシリーズ、もう一つがBlackstarのIDシリーズです。

前者はRolandお得意のCOSMアンプ。ただし、所謂モデリングアンプではなく、COSMを設計手法として開発されたオリジナルのギターアンプです。
要するにアナログでは難しいような単品で幅広い音色変化を持った独自のアンプをデジタルで実現したという事のようで、思想自体は通常の単チャンネルアンプと同じようです。
実際コントロールは通常以上にシンプルで、ディスプレイのようなものはありませんしエフェクトもリバーブ以外に存在しません。
デザインは若干クラシックというか、米国の新進メーカーの製品のような印象を受けるのですが。
また、エフェクトループが二つありますが、1スピーカーのGA-112にも付いていることと設計が独立していることからするとステレオではなく、二系統のエフェクトを個別に接続できるようです。
ちなみにRolandからの新製品は他にJupiter-80のアップデートとJupiter-50、それにNAMMに引き続きV-Drumsが大量に。
久しぶりのペダルキーボードなど嬉しい新製品もあるのですが、全体的には地味だったかも知れません。

そして後者ですが、これまた既存のモデリングアンプとは異なる角度から攻めてきた製品といえましょう。こちらは見た目はまんまモデリング系ですが。
はっきり言えばBlackstar製品全部入りの多機能アンプ。
同社の製品におなじみのISFコントロール、6種類のチャンネル切り替えに6種類のパワー管を再現する新開発のTVPに同社の高級モデルと遜色ないコントロール、更にマルチエフェクトと何でもあり。
これだけ見ると巷に溢れるデジタルモデリング多機能アンプに参入してきただけのように思えますが、実際のところTVPとマルチエフェクト以外は同社の真空管アンプと同様な辺りがここの卓越した設計思想を物語っているように思います。
しかしながら、Blackstarがこのような製品を打ち出してくるとは意外でした。
普段から本物の真空管アンプで多彩なサウンドというコンセプトの製品を多数出しているメーカーなので。
当然ながら価格は他製品より安くなると思われ、6x6+ISFという音色の幅、同社らしいしっかりとした設計にも期待が持てる一品になると思います。

共通してステージでの使用を意識したスペック、多彩なサウンド、従来通りの使い勝手という要素を備えています。
このようなカテゴリーに合致する製品は今まで意外と少なかったのですが、今後注目されるコンセプトかも知れません。

とまあ書き連ねてきましたが、そもそも自分ギター弾かないんですよね。
せっかくだしそのうち手を出してみようかしら。

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