南無。

違った、毎年おなじみのNAMM Showについてです。
今年も結局のところ楽しい新製品は沢山あったのですが、刺激自体はここ数年の中では少なかった方かも知れません。
そんな中で、一番盛り上がったのは開催前から一番の目玉と目されていたKORG KRONOSだったと思って良いでしょう。
見た目が懐かしのKORGワークステーション(個人的に昔使ってたTrinityを思い出しました)の雰囲気を残しているのも微妙に嬉しいですが、中身は歴代KORGキーボード製品全部入りというような内容で、GB単位のサンプルを持っていることも含めて来るところまで来た感じがします。
個人的な見解なのですが、Rolandがハードウェアとソフトウェアのコンセプトをはっきり切り離して製品開発を行っているのに対して、KORGはソフトウェア(はっきりいえばVI+DAW)の利点をハードウェアの長所の上に展開していく方向で製品を作っているように感じました。
どっちが良いとか悪いという話ではありませんが。
KORGでいえばNanoシリーズ第二世代も発表されていました。
nanoKEYは唯一うちのコンピュータに繋がっている鍵盤なのですが、基本的にそれほど役には立ちません。
なのですが、これを見るとCC ModeのボタンがSustain Pedalに置き換えられていまして、これは非常に欲しかった機能なのでちょっと涙目。
まぁ、これからnanoKEY2に買い換えるならもっとまともなペダルが繋げるキーボードに(略
他にはVoxからも最近精力的なギターを始め多種の新製品が出てたみたいですね。

電子楽器のもう一つの大手といえばRolandですが、今回はやや地味かな、と。
もちろん、V-Piano GrandATELIER ComboGR-55と注目に値する魅力的な新製品があるのですが、あとはベースアンプとLoop Stationが代替わり、既存製品の下位機種という感じで、面白味には欠けるような気がしました。

次にYAMAHAですが、SteinbergとしてCubase 6の発表がありましたが、それ以外はアコースティック楽器の新製品が中心だったようでこれまた地味な感じに。
Cubase 6にしてもかなりの機能強化が図られていますが、トランジェント検出・クォンタイズ機能とVST Expression 2以外は、人によっては別に必要ないような気が。
とはいえ、こういうソフト本体の基本機能に魅力的な改良が加えられると(SONAR X1もそうでしたが)購入動機としては大きいですよね。
他にアメリカ版サイトによればエレクトリック・アコースティックギターAシリーズというのが発表されたはずですが、何故か殆ど話題にならず。

そのほかで気になったのはMXRの新製品。
Bass Compressorが加わってBass Innovationsシリーズが通常使われるベース用エフェクトを全てカバーしました。
また、Analog ChorusZW38の通常版的な製品でしょう。コーラスペダルの新定番として結構受けそうな気がします。
他三つは個人的にそれほど目を引くものではないかな(シグネチャモデルとかあまり興味ないんです)。
ギターエフェクトでいうとTC Electronicからも意欲的な新シリーズが出ていますし、Tech 21も面白そうな新製品がありますね。
更にHardwireTCに続くポリフォニック・チューナー、その親会社Digitechギターアンプの製品群を発表していました。

VI関連ではBig Fish AudioからRiG、更にクリプトンブログによればKit Builderなるドラム音源が発表されたとのことですが、後者についてはまったく情報なし。
BFA関係のドラム音源というと、Vir2 Blueがありましたが、その音沙汰が無くなったのはこちらにコンセプトが拡大したからかも知れません。

大きく目に付いたのはこんなところでしょうか。
製品発表自体は例年と同じく結構盛んだったようですが、今回は目玉といえる物凄い新製品にはやや乏しかった感がありました。
理由はわかりませんが、楽器業界が拡大から洗練の流れに向かっているのはここ暫く何となく感じていたので、その現れなのかも知れないな、と漠然と思いました。

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