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[オリジナル曲]White

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昨日、久しぶりに自作曲をアップロードしました。 ヘッドフォンを使いすぎて耳が痛くなったので少し休んでいたり、祖母が亡くなってごたごたしたり、鬱が悪化したりと色々あって二ヶ月ほど曲を作れませんでした。 さて、今回の曲は夏のCerulean、秋のScarletに続く季節シリーズの冬物になります。 タイトルはWhiteと前二作に比べてひねりがないのですが、夏秋はBlueやRedより詩的に感じる色名があったのに対し、冬の白をWhite以上に適切に表現できる色が見つからなかったことによります。 春は緑にしようと思っていますが、どの色名もイメージが微妙に違うので多分Greenになります。 この曲は昔最初と最後だけを作った曲を拡張したのですが、その最初と最後がシームレスに繋がっていたので間に何かを入れるという作業は結構難儀しました。 結局、三拍子のピアノソロを入れてエレピのソロ、四拍子に戻ってイントロに回帰、というやや唐突な構成になりました。これをなるべく不自然に感じさせないよう少し苦労しました。 また、曲調の割にドラムが結構主張しています。 特に中盤以降は結構ノリノリで打ち込んだので静かな曲調に似合わず割と暴れてますね。 ドラムに凝るのはプログレ好きの性みたいなものなので僕の個性ということで。 器楽について。 やっぱり冬っぽい音といえばキラキラした鉄琴やオルゴール、というイメージですが、今回はキラキラは背景のシンセに任せてもっと温かい音、エレピやクラシックギターを前面に出しています。 特にエレピの音は冬の寒さとそれに対する温かみを同時に演出できる優れた音色だと思います。 そしてピアノは冴えた朝の空気と人々の営みを表現する意図で用いています。 最後に、ベースは音色的な対比と低音にうねりが欲しくてシンセベースを選びました。 結果として、構成に若干苦労しつつも結構いい仕上がりになったと思います。 特に中盤のエレピソロからギターが入る辺りは気に入ってます。 さて、次は音楽会。曲の方向性は決まっているので頑張って作りますよ。

「優しい音楽会」放送お疲れ様でした。

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参加者として放送は最初から最後まできっちり通して観ました。 出品曲自体は先に殆ど聴いていたので改めて個別に感想を言うこともなかったのですが、放送中Twitterでも触れたように、曲の特性上生放送では時間の流れがゆったりとするように感じました。 そんな中自分の曲が流れるとふと我に返ってしまうわけですが、それは自作品であることの他に、比較的起承転結のはっきりした構成になっているという理由もあったかと自分では思っています。 というのは、僕が参加を決めたタイミングは期間中の後期も後期だったので既に多くの参加曲がアップロードされており、流れの穏やかな作品が多い傾向であると判断したため、自分の曲は少し展開をはっきりさせて全体の中でアクセントになればいいかなと思ったのです。 そして投稿時点であまりストレートに情感的な曲はないように思ったので最初の曲はfeelのようになりました。 二曲目は一曲目と少し違う曲調を狙い、やはり全体の傾向とは違った曲としてHOSHIYUMEを作りました。 全体の傾向とは違う、と偉そうに言ってますが、実際のところ自分の得意な曲調で勝負しただけなんですけどね。 結果としてこの意図がどれだけ達成されたかはわかりませんが、コメント、Twitterともに多くのお褒めの言葉をいただき、嬉しいとともに恐縮でもあります。 やはり皆さん面白い曲を作られますし、中には物凄い完成度の曲もあり、そんな中に自分の曲を置いてどんな反応が来るかというのは不安でもあり、放送の中で流れたときには少しの気恥ずかしさもありました。 なので、上記のように好意的なコメントを頂けたのは本当に嬉しかったですし、ある種「わかりやすさ」 が一つの武器にもなったのかな、と個人的には思っています。 また、Twitterでは主に参加者によるコメントがされていましたが、放送終了後に皆さんの制作環境などに関する話が持ち上がり、興味深く読ませていただきました。 ともあれ、参加者の皆さまお疲れ様でした。 そして、今回の放送をご覧になって楽曲制作に挑戦しようと思った方、是非挑戦してみてください。 本企画前から音楽制作を続けていた僕とは状況が異なるかもしれませんが、自分の体験からいえば、その一歩を踏み出した時の達成感は得難いものがあると思います。 最後に宣伝を少し。 今回投稿した曲は

優しい音楽会

ヒテッマ……何でもない人さんの主催する「優しい音楽会」に参加しました。 かの人の主催するイベントに参加するのは初めてです。 今回は「優しい」ということでそのように曲を作りました。 他の参加者の曲を聴くと、テーマを逆手に取った、あるいはあえて無視したような曲が散見され、 やっぱりきれぼし脳は違うぜー等と思いながら聴いていました。 僕も遊び心を入れるのは好きな方なのですが、初参加で遊びを入れるには冒険心が足りませんでした。 以下、自分の参加曲についてざっと語ります。 feel S.E.N.S.の洗礼をもろに受けた曲ですね。タイトルも。 シンセストリングスやベルなんかで厚みを出そうともしましたが、今の自分では整理しきれない気がしたので最後リズムが入るまでストリングスのみで進行することにしました。 なので若干音が薄い感じがします。 今思うと、あまり急がずにもっと手を入れても良かったと少し後悔しています。 HOSHIYUME(星夢) こちらはDetektivbyran、Wintergatanの影響下でしょうか。 タイトルはプロジェクト作成時に仮題としてつけたファイル名そのままです。 金属鍵盤打楽器を3つ入れているので全部同時に鳴るとフレーズが聴き取りづらくなるのですが、まあそれでも良いかと思って突っ切りました。 ベースラインが最初浮いてるのとドラムの金物が思った以上に埋もれてしまったのはちょっと計算外でした。 あとはきらきら星の引用がアレンジに関する規約に引っかからないか心配です。 こんなところでしょうか。 いつもより短時間で曲を仕上げることになったのと、普段とは違うシチュエーションで曲に向かったので経験としては貴重なものになりました。 紹介放送が楽しみですね。

[オリジナル曲]Scarlet

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すっかり涼しくなってきましたね。 紅葉の季節も近いでしょうか。 少し早いですが、音楽で紅葉の景色をお届けできればと思います。 今回の曲は最初から紅葉をイメージして作り始めたのですが、いかがでしょうか。 うまくイメージを伝えられていれば嬉しく思います。 曲中何度も鳴らされる拍子木の音、元々はもっと違う音をイメージしていたのですが、ぴったりの音を見つけることも作ることもできず、こういう音に方針を変えたという経緯があります。 これはこれで悪くないのではないかと思うのですが。 紅葉の曲ということで自然とヒーリングミュージックっぽくなったのですが、おかげでS.E.N.S.の曲を久しぶりに聴きたくなったりしました。 やっぱり良いなあ、曲にしても音にしても深みが僕のとは段違いだ。 そんなこんなで少しへこみもしましたが、さらなるレベルアップを目指して修行を続けますよ。

The Pineapple Thief - Where We Stood

発売は10月に延期となったThe Pineapple Thiefのライヴアルバムですが、購入者にはMP3アルバムのダウンロードが送られてきました。 最初のファイルにタグ情報がなくタグ情報を入力し終わったところで修正版ファイルが送られてきたので些かぐったり。 さて、本作のポイントは何と言ってもGavin HarrisonとDarran Charlesの参加。 "Your Wilderness"収録曲は勿論のこと、これまでの楽曲でもこの両名によるテクニカルな演奏が入ることで「今」の彼らのパフォーマンスに生まれ変わっています。 正直なところ、演奏は荒削りと言ってもいい内容だし、音の強弱差がそれほど大きくないのでスタジオ版にあった静と動の妙はあまり感じられないのも確かなのですが、代わりにライヴならではの勢いとアグレッシヴな表現が新たな表情を見せているように思います。 特にDarranのギターが原曲より遥かに大胆かつテクニカルに攻めることで強烈な印象を与える曲が幾つか存在していますね。 フェイバリットの一つである"Reaching Out"などは典型といえると思います。 代表作"Part Zero"でも原曲のギターソロが完成されているから大人しいかと思ったら見事な速弾きを披露するシーンあり。 また、スタジオ盤ではあまり主張しないキーボードも時々強烈な音で前に出てきます。 そしてヴォーカルはアコースティックギター弾き語りになった時に最大の存在感を放っています。 総じて、印象としてはファン向け。 新規のリスナーにはスタジオアルバムの方が適していると思います。 ファンが「ライヴ」なTPTの姿を求めるなら好適な作品でしょう。 特にギターファンにはお勧め。勿論、Gavinのドラムの存在感は抜群なのでドラム好きにもお勧めできます。 あとは、BDで映像がついた時にどれだけ印象が変わるのか、楽しみです。

Ceruleanと8月31日

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昨日8月31日、8月の終わりを期して二つの新曲をアップロードさせていただきました。 "Cerulean"はそのタイトル通り、夏の晴れた日の青空をイメージした楽曲です。 最初と最後のピアノソロは夏の終わりの空気を、中間部は夏空の爽やかさを表現したつもりです。 シンセサイザーによる浮遊感と疾走感を感じて頂ければ幸いです。 "8月31日"はやはりタイトル通り、8月の終わり、過ぎゆく季節と夏休みの終わりをイメージしました。 当初ベースやドラム、ストリングスなどの導入予定もあったのですが、ピアノパートが完成した時点で楽曲として完結していると感じ、これ以上の追加は蛇足だと思いました。 結果としてシンプルなピアノソロとなり、またその表現は使い古されたものかもしれませんが、僕にとって偽らざる夏の終わりへの気持ちを音にできたと思っています。 ともに夏の終わりと秋の始まりという季節の移ろいに対する感情を込めた楽曲です。 "8月31日"がより日本的な季節感を押し出したものとするなら、"Cerulean"はやや西洋的な夏の感じ方を含めたものといえるかもしれません。 そして、夏が終われば秋が始まります。 僕の一番好きな季節にして、9月は僕の誕生月でもあり、これらの曲はそんな思いもこもった作品となっています。 楽しんで聴いていただけると嬉しいです。

深夜廻~メインテーマ~

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去る24日にゲーム「深夜廻」が発売されました。 僕もサウンドトラックCD目当てで日本一ショップ限定版を購入しました。 CDの曲数は少ないですが内容、ほかの特典、パッケージ含めてすばらしい仕上がりでした。 ゲームは……まだPS4持ってないのにPS4版を選んでしまったので。 さて、このほど自身二回目の( あれ はノーカウントで)カバー曲の試みとして本作のメインテーマをカバーしてみました。 選曲の理由として、公式サイトで流れていて非常に耳に残ったこと、発売のタイミングが近かったことがあります。 今回は 前回 とは違って原曲の流れを完全になぞった上でアレンジを施す手法で挑みました。 というのも、ピアノのコピーが大変だったのでとにかくまず全部聴き取らないと始まらないぞと。 前回は何だかんだテーマがはっきりしていたので構成に変化をつけてもやりやすかったんですよね。 で、結局不完全なピアノコピーをベースに肉付けをしていくことになりました。 聴き取れなかった部分は自己流で補完している訳ですが、聴き取れた部分も自己判断で改変しているところが幾つかあります。  ここで問題なのがどうアレンジするか。 原曲通りストリングスなどを導入しても原曲の劣化コピーにしかなりません。 であれば別の道を探るべきだと思い、その類の楽器を一切用いない方向でアレンジを始めました。 結果としてトラックは8トラック、内訳は Evolve Mutations 2 が1、 The Giant が2, 残りの5つが Una Corda となりました。 冒頭のオルゴールに使ったEM2以外すべてピアノ音源という内容です。 最近これらの音源の面白さにはまっていたのでなんとなくそういう方向に収まっていきました。 ただ持続音系がふわっとした音になりがちで、 この辺 があればストリングスの音をカバーできたのにとも思ったのですが。 全体にちょっと音が響きすぎの感はあります。 内容について触れると、メインのピアノはUna Corda Pureのベーシックプリセットを少しいじったもの。 打撃音はThe GiantのGiant Noiseプリセットです。 前者は普通のピアノとは異なる響き、後者は通常のパーカッションにはないインパクトを求めました。 このコンピは Eclipsed