久々に楽器の話

自分が誕生日を迎えたことはまあ置いておくとして、Rolandが秋の新製品を発表しました。
前回はJupiter-80くらいしか強烈な話題の無かった感じでしたが、今回は各分野に面白い製品を加えた、久々にエキサイティングな内容となっています。
まず目に付くのがSonar X1 Production Suite。Sonar X1 Producerに追加のソフトウェアを付属したものですが、見ればわかる通りその内容が半端でなく、これはユーザー必須のアップグレードといって良いのではないかと。
DAW関連では他にも各種パッケージが発売されるようです。
また、Video Canvasなるブランドを冠したビデオ編集パッケージも発表されました。
Sound Canvasと同じく、製品情報を読む限り初心者向けパッケージという感じですが、基本的な編集はとてもやりやすそうで、例えばニコニコ動画なんかで編集に凝るタイプではない(ゲームプレイとか)動画を投稿する方には取っつきやすいのではないでしょうか。
ギター関連では、Loop Stationの最高峰機種の他にコンパクト・ペダルが二機種。
BC-2はどうやらVOXあたりのコンボアンプを意識して開発されたオーバードライブ。スタックをモデルにしたST-2のコンボ版という位置づけで良いかと思います。併用も面白そう。
FB-2は多機能なブースター。クリーンブーストからミッドブースト、トレブルブーストとして幅広く使えるようで、更に表現力のある反応とコントロールされたフィードバックが得られるというもの。
似たようなものはあまり見たことが無く、とても面白そうです。ギタリストの方はいわゆるブティック系のブースターを求める人が多いと思うのですが、これなら試してみたいという人も居るのではないでしょうか。
また、両機種ともに左のノブはST-2と同じくエフェクトの働きを変化させるもので、BOSSの新しい方向性と見て良いものと思われます。

他には二つのマイクを内蔵したポータブル・レコーダーR-26や最新版のサンプリング・パッドSPD-SXなども魅力的な製品です。
が、今回特に刺激的だったのは完全新作のソフト"R-MIX"ではないでしょうか。
音楽を周波数・定位・音量にて解析し、各要素によって個別にいじれるというもののようで、完成品の音楽から特定のパートを消す、抜き出す、加工するとか、勿論キーやピッチを変えたり、あるいはアイディア次第で大胆な編集も可能そうです。
おそらく一般的に普及する感じのものではないですが、音楽ファン的には一日遊んでても飽きなさそうなソフトですね。
おそらく発売されたら一部の好事家が購入して、こぞって「謎の技術」的な作品を発表したりするのでしょう。きっとニコニコとかで。
とにかく、Rolandとしては久々のソフトウェア製品で、こんなに面白そうなものが出てくるとは思いませんでした。
ここからさらなる発展も可能そうな技術なので、期待が膨らみます。
例えば、Cubaseに対するWaveLabのCakewalk版みたいなソフトを開発してそこに載せるとか(妄想)。

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