Yes We Can Fly

10年ぶりとなるYesのアルバム"Fly From Here"からのシングル曲"We Can Fly"ですが、PVがYoutubeにて公開されています。
ビデオのストーリーはあまり良くわかっていないのですが、どうやら飛行機のパイロットが体験した「世にも奇妙な物語」的な不思議なストーリーがテーマになっているようです。
わかるとかわからないは別としても、なかなか引き込まれる作りになっています。

楽曲自体についてですが、やっぱり(逆輸入になってしまいますが)Magentaあたりを思わせる部分はあるような気がします。
BenoitのヴォーカルはやはりJonの完全な代役ではなく、似てはいながらも個性も備えているように思います。代役としてみるならGlass HammerのJon Davisonとかのほうが上でしょう。
すっきりした音に透明感のあるキーボード、音数ではなくリズムのアクセントを強調したドラムなど全体として現代的な作りで、その辺やはり最近のフォロワーに近い感じを受けます。
そう思って聴くと、Yesの名の下にできる(許される)ような音は彼らがやり尽くしていて、その上で様々な要素を取り入れることが行われているので、本家であるYesは逆にそれがハンデになっている部分があるような気がします。
ここ最近で断トツにYes風だったGlass Hammerの"IF"あたりとの比較を考えてみるとその印象は特に強く感じます。
しかしながら、普通にプログレ風ポップスとして非常に質の高い内容ですし、復帰作として充分なクオリティといって良いと思います。

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