マーリン、ノストラダムス、そして。

Kayakの公式サイトをチェックしたところ、次のアルバムについて幾つか興味深い情報がありました。
まず、九月にKayak biographyの本が出ます。著者は奥様ことIrene Linders。そして、時を同じくして40周年記念のミニCDが発売されます。
内容は、来年発売予定のアルバムからのプレビューと、1972年に制作されてお蔵入りしていた楽曲のリメイク。タイトルは"Symmetry"。
オリジナルは15分に及んだそうですが、今回は9分程に再構成されての録音となるそうです。
試聴できる当時の録音では、期待通り当時のプログレ(というかYes)の影響を存分に感じさせる音が聴けます。この1分半だけでもどうして今までリリースされなかったのか不思議なくらい魅力的に思います。
音と演奏はやはり70年代当時のKayakらしい硬質さとエキセントリックな印象を受けますが、今のKayakの音でどう生まれ変わるか期待したいです(こういう音のまま出てくれば70年代プログレの傑作になっていたような気がしますが)
アルバムのプレビューはこれまた9分程度の(おそらく)編集版、アルバムは三作目となるロックオペラ、コンセプトアルバムで、タイトルは"Cleopatra- The Crown of Isis"となっています。
"Merlin - Bard of Unseen"、"Nostradamus - The Fate of Man"に続いて、今回も「人名 - サブタイトル」のフォーマットとなっており、これまで通りひとりの人物にスポットライトを当てたドラマティックな作風が期待されますね。
そして、その人物は、見ての通りエジプト女王クレオパトラとなっています。
エジプトという音楽的にも特徴のある国を題材に、はたしてどんな音楽を聴かせてくれるのか興味があります。
当然まだまだ完成は遠いのでしょうが、秋頃には一部とはいえ実際の音を聴かせてくれるというのですから、本編の登場も来年のそう遅くない時期になるのではないでしょうか。

Pimの死去により一時は活動さえ危ぶまれていたKayakですが、それを乗り越えて極上のポップアルバムとなった前作に続きこのような作品を送り出そうとしてくれるとは、本当に嬉しい限りです。

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