イエス!

先日、Yesの新作"Fly From Here"の正式な発表がありました。
それに伴ってiTunes Storeでも試聴が出来るようになったようですが、これがかなり良い感じで、期待がふくらみます。
冒頭、六部構成のタイトル曲はポリリズムありの重々しい曲調からスタート、パート1はシリアスな歌ものかな。ヴォーカルはそれほどJon Andersonそっくりというわけでもなく、もう少し滑らかで落ち着いた声です。若い頃には似ているかも。
パート2のメロディが何かに似ていると思ったら、「言葉にできない」に試聴範囲はそっくりでした。パート3は序曲のテーマを引き継いだヴォーカル曲で、ハードなギターが新鮮。
パート4はYesらしい(というかYesフォロワーのバンドに似ているような)軽快な曲。最後、パート5はここで聴く限り一番Yesらしい気がします。
組曲を終えて、7曲目"The Man You Always Wanted Me To Be"はアルバムに必ず一曲は入っているようなリラックスしたポップソング。ヴォーカルはChrisらしい?
"Life On A Film Set"はバラード。ギターのアルペジオとキーボードの響きがYesの曲としては新鮮な気が。
"Hour Of Need"の低音ヴォーカルはSteveでしょうか。曲自体は高品質なポップスの感じ。なんか聴いたことあるような気がします。
"Solitaire"でSteve Howeが(Yesとしては)久々にクラシックギターを披露し、最後の"Into The Storm"はまさに「Yesの曲」に求める要素がたっぷり詰まった(ように思われる)疾走感のある曲。一瞬、アルバムを作ってない間に台頭したMagentaなんかへの意識もあるような気がしましたが、元々Yes似だったので、こっちの意識で主客が逆転しているだけかも知れない。

以上、個人的には非常に期待の持てる内容だったと思います。
久々に(アルバム自体久々ですが)Yesの作品として気持ちよく聴けそうな予感がします。
MagentaやGlass Hammerに接近したような印象を最初受けましたが、むこうがYesに接近していたわけですし、Yesらしい音に今風の要素を加えるという行程で彼らの音に似てくるのは当然な気はします。
その上で「本家」としてのプライドを充分に感じられるように思えたので、とても期待が持てます。

発売は日本で6/22(近い!)、楽しみですね。

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