歌に……

ここ数日、ニコニコ動画の「歌に形はないけれど」を延々とリピートして聴いてます。
勿論、他にもここ最近良い曲だと思った曲はたくさんあるんですが、聴いてて胸が痛くなるような気持ちになったのは久しぶり。
ここまで曲が胸にすっと入ってきたのはThe Flower Kingsの"A Kings Prayer"ぶり、日本語の曲ならチョコボレーシングの「心のたからばこ」以来かも知れない。
コード進行とかの理論的な面だけならJ-Popとかのつまらないと思ってる曲とそれほど大きな差は無いのかも知れないけど(そもそもA Kings Playerなんか冷静に曲としての出来を評価するとかなり怪しい)、この評価を分けるのは歌詞とか色々なセンス、それに作者の思いの強さというところでしょうか。

自分もそんなところがあるのですが、本当に「良い」と思う曲というのは少なからぬ場合、何日も考えてここはこうしようとか作り込んでいった結果出来るものではなくて、ほんの短い時間ですっと最後まで出来てしまう事が多いものです。なかには作曲に手間取ったらこの曲は生まれてくるべきではなかったと破棄する方もいるとか。
それは時間をかければそれだけ思いから離れていき、作曲が作業化するとか、時間がかかるような曲はそもそも感性の部分から離れているとかいろいろ考えはありますが、確かなのは良くできた曲が良い曲というわけではないという事でしょうか。

なんにしても、複雑な変拍子とか妙な和声とか高度な斬新な曲を聴くのも楽しいものですが、こういう曲を聴く耳をなくしたらおしまいだと思います。

ちなみに、曲のタイトルでぐぐればトップに当該ページが来るはずなので聴きたい人はそうしてください。
(追記:ニコニコ見られない方はこちら


良い曲と言えば、Kayakの新作"Coming Up For Air"が発売になりました。
公式サイトのニュースページからiTMSに飛べるので、まずはそこで試聴すると良いと思うのですが、これはかなり良さそうです。
ぐっと来る美しいメロディと怪奇コミカルのKayakらしい二本柱を軸に70年代に近い音も取り込みつつ、実にかっこよくスリリングなアレンジで仕上げられており、ファンは満足の出来(下手すりゃ最高傑作だ)なのは勿論、ロックファンなら誰しも気に入る曲があるんではないかなぁ。
個人的には、このバンドの特長であるクラシカルな和声が特に強く感じられた"Freezing"。
シングル曲"Undecided"は前回プロモーション動画(オランダ語版トップにあるやつ)で初めて聞いた時はあまりピンとこなかったけれど、何度か聴くにつれこれは名曲じゃないかと思うようになりました。
シングルで出すって事はチャートで通用する曲だという意識があるのでしょうが、まさにその通り。

Kayakのメロディは魔法みたいなものでして、特に感動系じゃない曲調でもなんだか胸にジーンと来るものがあり、これはもう素直に参ったと言うしかないくらい凄いのです。
これは遠くないうちに買わなければいけないな、と思った次第。

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