オーケストラ・サンプル

先日Native InstrumentsWoodwindのリリースを以てSymphonic Seriesのラインアップを完成させました(まだパーカッションがあるとは思いますが)。
ブラスがSoundiron、ストリングスがAudiobroと来ていたので今度はどこが制作を担当するのかと思いましたが、ブラスと同じSoundironの手で同様のコンセプトにより制作されましたね。
個人的にはソロ楽器に足りないものがいくつかあるなど若干不満もなくはないですが、他にはなかなか無い特徴も備えていて魅力的な製品かと思います。
パーカッションは本来Soundironの大得意分野ですから引き続き彼らが担当するのでしょうか。

直近の話題としてはSonokineticWoodwinds Ensemblesを皮切りにOrchestral Seriesを開始しました。
NIの方がより大編成による現代的、映画的サウンドを指向しているのに対し、こちらはよりスタンダードなオーケストラ編成となっており、デモソングでも伝統的なクラシックへの対応を見せています。
今後ストリングス、ブラスとシリーズが続いていくのは確実ですが、Ensemblesと銘打っているのでソロのラインアップも予定されているのか気になるところ。

更に新たにCinematic Studio SeriesがStringsとPianoでデビューしました。
こちらはすべての製品ラインアップと、それらが2017年始め頃までにリリースされることが予告されていること、価格のリーズナブルさから、新しくオーケストラ音源を揃えたい人(自分だな)には手堅い選択肢になりそうです。

さて、これらの製品に共通する特徴として、非常にシンプルでスタイリッシュなUIが挙げられると思います。
例えばEW/QLVSLなど歴史のある製品はMIDI CCや各種パラメーターなどの設定項目が画面に並んでやや難しそうな印象を受けるのですが、これら新しい製品たちはそれをあまり意識させないようなデザインになっています。
コンポーザーがソフトの使い方より音楽の方に意識を集中できる製品づくりというのが最近のサンプリング業界ではトレンドになりつつあるのかな、という感じもします。

今年は更に8DioがCentury Seriesオーケストラ・ライブラリ(今後木管があるのかは不明ですが)をリリース予定と新世代オーケストラ音源が非常に盛り上がっているように感じます。
どれも音や機能に特色があり、迷ってしまうこと必至ですが、 クオリティと価格のバランスが良い、最初に手にするオーケストラ音源の候補が見つからないと思っていた自分にとっては突然逆の意味で迷う状況になり、困ったなあ等と言いつつニヤニヤしております。

まあ、8Dioのは絶対高価だと思いますが。

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